ここで6年目以降の事業価値を継続価値と呼びます。
継続価値とは、キャッシュフローを予測する期間(2010/12月期)以降に発生するキャッシュフローの総和です。
簡略化した算出式は以下のとおり(他にバリュー・ドライバー式がありますが、こちらは後ほど記述します)
継続価値=キャッシュフロー予測期間翌年のFCF/(WACC−FCFの長期成長率)
FCFの予測期間の成長率は平均2.2%です。ここでの成長率は長期にわたるものなので、長期インフレ率並まで低下すると考え、0.5%とおきます(実質ゼロ成長)
継続価値= 2010/12月期FCF:1,419百万円×(1+0.005)/(0.0546−0.005)=28,743百万円
6年目以降のFCFの現在価値の和は、継続価値を現在価値に引き直したものなので、
28,743百万円/(1+0.0546)^5 = 22,031百万円
よって、事業価値は以下のとおり
事業価値 = 5,655百万円+22,031百万円 = 27,686百万円