法人税がある場合、負債を利用すると支払利息の節税効果の現在価値分の企業価値が高まります。
企業は借入をすればするほど、企業価値が高まるということです。
しかし、現実は過大に借入をしたりしません。借入には返済義務があります。もし、返済できない場合は、最悪倒産になります。
よって、負債を増やしすぎると、財務破綻に陥る可能性が高まり、財務破綻に伴う様々なコストが無視できなくなります。この財務破綻コストの現在価値の増加分が、節税効果の現在価値の増加分を打ち消してしまうのです。
この負債の持つ節税効果の現在価値の増加分と財務破綻コストの現在価値の増加分が等しくなる時が、企業価値を最大かする負債額となります。