本日の相場:リスク回避で様子見
<株式> | 価格 | 前日比 |
株安 | ||
NYダウ | 8,324.87 | 44.13 |
日経平均 | 9,680.87 | -135.20 |
香港ハンセン | 17,979.41 | -223.99 |
ドイツDAX指数 | 4,651.82 | -56.39 |
<債券> | ||
債券高 | ||
米国10年債 | 0.04 | 0.00% |
日本10年債 | 0.01 | -0.02% |
独10年債 | 0.03 | -0.03% |
<為替> | ||
円高 | ||
ドル−円 | 95.31 | -0.85 |
ユーロ−円 | 133.28 | -1.00 |
ユーロ−ドル | 1.3984 | 0.002 |
豪ドル−円 | 76.03 | -0.50 |
<商品> | ||
商品安 | ||
NY金先物 | 923.10 | -9.30 |
NY原油先物 | 64.09 | -1.54 |
CRB商品指数 | 240.13 | -5.73 |
(ショートコメント)
NYダウはディフェンシブ銘柄が買われ、下落に歯止めがかかったものの、力強さはない。
世界的な景気回復懸念から、一旦株式、商品等のリスク資産を売り、債券を買う流れが継続。
通貨では、資源国通貨、ユーロ等を売却し、安全通貨の円、ドルが買われた。
これから始まる4〜6月の四半期決算発表の内容を見極めるため、しばらくこのポジションで様子見か。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------斎藤一人氏、と聞いても余りご存知無い方が多いかもしれません。
同氏が、メディアに登場することを完全に避けているのが大きな原因ですが。
個人情報保護法により中止されましたが、04年度まで公表されていた高額納税者ランキングで、93年来毎年10位以内にただ一人連続ランクインしていた、「スリムドカン」等のヒット商品を生み出した「銀座まるかん」の創業者の方です。
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知名度としては、納税額以外の領域では余り無いかもしれません。
ただ、独特の人生哲学、経営哲学で「銀座まるかん」という、難易度の高い漢方薬FCビジネスの成長と、安定経営を実現しています。
経営者として、以前記事でも紹介した、京セラの稲盛和夫氏や、伊藤忠の丹羽宇一郎氏と並び、個人的に尊敬している経営者です。
その斎藤氏曰く、「この不況はあと6年続く」とのこと。
これまで本ブログでは、経済学、Finance的な観点から景況動向を捉え、
定量的に現状分析と、将来予測をしている「予言」のご紹介や、
私見の提示をしてきましたが、
斎藤一人氏の見解は、あくまで「精神論」的観点から捉えた、経済の大局観をベースとしたものです。
論旨としては
・20世紀までは、学歴、スキルを持った人々が、それらを活用し、人間性に問題があっても(権謀術数に長けた人物でも)成功した時代であった。
・それが、この不況を境に、人間的に優れた人物(「感謝」の気持ちを持つ人物)が成功する、まともな時代になる。
・その人間の価値観とも言うべきもののパラダイム・シフトが全世界で受け入れられるまでに、後5−6年程度は掛かる。つまりこの不況からの脱却は、2015年以降になる
との内容です。
東大法学部卒の学生が、中央官庁に就職し、
2年おきに部署移動を繰り返しながら、責任無き、ルール決定権を行使し続け、
やがては「民間」企業に天下り、
官庁との情報パイプという価値をベースに
高給、高退職金で渡り鳥のように企業を転じていく。
このキャリア・パスに対しても、現在官僚サイドは必死に守りきっていますが、
さすがにこれまで通りに堂々と遂行することはできなくなるでしょう。
MBA Holderの高学歴者が、
「金儲けができる人間が、一番偉い」
という価値観の下で、
遮二無二働き、天文学的な給料を一部は受領し、
その対価として世界に分散されたリスクが、
リスクの枠を超えて顕在化し、遂には今、ビジネスモデルそのものが崩壊しかけています。
私達は、子供の頃から「勝つ事」の重要性を叩き込まれてきました。
受験にしても、社内競争にしても、
総てにおいて「他者に上回ること」を至上命題として生きるように教育されて来ました。
「競争」は確かに人々に成長意欲を喚起するし、
またうまくコントロールできれば、組織全体も活性化し、富を増大させることはできると思います。
ただ、「競争」もあくまで「ルール(=倫理)」に則った上で初めてその効果が現れるのであり、
「ルール」から逸脱して暴走すれば、経済、社会、そして、その中の個人も破壊してしまいます。
最後まで記事をお読み頂き、本当にありがとうございます。
次号、斎藤一人氏の最新著書「この不況で損する人、この不況で得する人」から同氏の景気回復時期「予言」の続編掲載