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■前日の市況
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●株式：アジア高↑欧米安↓
ＮＹダウ 9,742.20 (-47.16)
日経平均 10,100.20 (+90.68)
香港ハンセン 21,013.17 (+424.76)
ドイツDAX指数 5,713.52 (-22.79)
日経225先物（シカゴ） 10,115 (-115.00)
●債券：米金利高↑独金利低↓
米国10年債 3.29% (+0.01%)
日本10年債 1.29% (+0.00%)
独10年債 3.23% (-0.02%)
●為替：資金の流れ（円→ユーロ→ドル）
ドル−円 90.11 (+0.47)
ユーロ−円 131.37 (+0.50)
ユーロ−ドル 1.4579 (-0.0020)
豪ドル−円 78.47 (+0.41)
●商品：高↑（原油・金：安↓）
CRB商品指数 252.13 (+0.19)
NYMEX原油先物 66.62 (-0.42)
NYMEX金先物 991.80 (-0.20)
■ コメント
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・香港株式市場は急反発。
・前日の米国市場の上昇を受けた買い戻しがあった。上海株式
市場は小幅続落。
・欧米株式市場は、ともに下落。
・この日発表があった米消費者信頼感指数が予想外に低下した
ことを受け、下落した。
・Ｇ２０の開催直後から、世界銀行のゼーリック総裁の積極発言
が目立っている。
・どういう意図があるのだろうか？
・これまでの発言を要約すると、以下のとおり。
・米の財政赤字問題、金融監督問題をこのまま放置すれば、ドル安
が続き、ドルの基軸通貨体制は維持できなくなる。よって、ユーロ、
人民元が台頭し、為替は不安定になる。
・これは、Ｇ２０で合意した国際収支の不均衡を是正することで、
米の財政赤字を解決すること、金融監督を強化することを言っている
ので、世銀の立場から当然の発言である。
・ただ、世銀の歴代の総裁はアメリカから来ており、実質的にアメリカ
が支配している。
・ゼーリック総裁は元ブッシュ時代の国務副長官で元ゴールドマンの
幹部でもある。
・いくら世銀総裁だからといって、アメリカの生命線でもあるドルの
基軸通貨体制の崩壊を暗示させるような発言はするのだろうか。
・昨日の記者団との会見では、「適切な行動を伴うことで、米国は強い
ドルの保持が可能、かつ保持することになると確信している」と発言し
ている。
・発言が一貫していないのでよくわからなくなった。
・ここからはあくまで推測だが、一時的に緩やかなドル安の方向に
導いた後、限界にきたところで、アメリカが引き続きイニシアティブが
とれ、アメリカに利益のある通貨体制を構築するのではないかと思う。
・ＦＲＢのかわりに世銀が世界通貨を発行し、世界の通貨体制を管理するとか。
・その際に今ある外貨準備を一斉に米の対外負債と相殺し、借金はちゃら、
そのかわり、外貨準備の金額に応じて、その国には世銀への何らかの権利を
与えるなど。
・あくまで、推測にすぎませんので。
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