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■前日の市況
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●株式：アジア高↑欧米安↓
ＮＹダウ 9,871.06 (-14.74)
日経平均 10,076.56 (+60.17)
香港ハンセン 21,467.36 (+168.01)
ドイツDAX指数 5,714.31 (-68.92)
日経225先物（シカゴ）10,080 (-25.00)
●債券：欧米金利低↓日本金利高↑
米国10年債 3.32% (-0.06%)
日本10年債 1.28% (+0.01%)
独10年債 3.16% (-0.02%)
●為替：資金の流れ（ドル→円→ユーロ）
ドル−円 89.61 (-0.21)
ユーロ−円 133.01 (+0.27)
ユーロ−ドル 1.4843 (+0.0065)
豪ドル−円 81.20 (-0.29)
●商品：高↑
CRB商品指数 268.05 (+0.91)
NYMEX原油先物 74.19 (+1.09)
NYMEX金先物 1,059.50 (+4.90)
■ 相場コメント
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・香港株式市場、中国株式市場とも上昇。
・原油と金属の相場上昇に加え、中国最大の自動車メーカーの
上海汽車集団が7-9月の増益見通しを示したことが好感され、
エネルギー関連銘柄と自動車株が相場をけん引した。
・欧州株式市場は下落。この日発表された10月のドイツ景況感
指数が予想外に低下したことが嫌気された。
・米国株式市場は下落。昨日の高値引けによる一服感が広が
ったことに加え、大手ヘルスケア会社Ｊ＆Ｊの第3四半期決算
内容が失望を誘った。
・ドルの下落が止まらない。ドル指数（主要通貨からみたドル
の相対価値）は、2009年3月から約15%も下落している。
・このドルの下落が、金、原油等商品価格を押し上げており、
米国が金利を上げない限り、この流れは続くであろう。
■ トピック
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・クレジットカードローンや住宅ローンなど米金融機関の
個人向け融資の損失リスクが一段と高まっている。
・8月のカードローンの貸倒償却率は過去最高の11.49%に達し
た。
・一方、住宅ローンの4〜6月の延滞率は9.24%と過去最高を
記録。特に比較的信用力の高いプライム層の延滞率の上昇
ペースが早くなっている。
・米国のカードローンの残高は約200兆円、住宅ローン残高は
約1,000兆円と合計1,200兆円もある。
・単純に約10%がデフォルトすると考えると、120兆円が不良
債権化しているということである。
・今後、失業率の悪化とともに更に不良債権が積み重なる
可能性は高く、金融機関の業績は悪化する一方であろう。
・いわゆる、失業率上昇→延滞率上昇→不良債権増加→金融
機関の業績悪化→貸し渋りの増加→景気悪化→失業率上昇
という不のスパイラルに陥っている。
・もともと今回の不況の原因は、民間の過剰債務である。
この不のスパイラルを断ち切るためには、亀井大臣が提唱
しているモラトリアムを使うのがよいであろう。
・一旦返済猶予をした上で、返せる人、返せない人を見極め、
返せない人については一定の負担を課した上で政府が債権を
買い取るなどの処置が考えられる。
・まずは不のスパイラルを断ち切ることが先決である。
・オバマ大統領は、ガイトナー財務大臣に代えて、亀井大臣
を任命したらどうか。
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