豪の政策金利据え置きの意外感

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おはようございます。

本日もどうぞよろしくお願いします。

■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン 
20,272.18
(+28.43)

NYダウ 
10,296.85
(+111.32)

日経平均 
10,371.09
(+166.07)

日経225先物(シカゴ) 
10,450
(+135.00)

●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→ユーロ→円)

ドル−円
90.37
(-0.26)

ユーロ−円
126.20
(-0.02)

ユーロ−ドル
1.3960
(+0.0033)

●債券
米国10年債 
3.63%
(-0.03%)

日本10年債 
1.34%
(+0.02%)

●商品
NYMEX原油先物
77.30
(+2.39)

NYMEX金先物
1,114.40
(+8.10)


■ 相場コメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・香港株は上昇。中国株は下落。

・中国株(上海指総合数)は、続落し、
3ヶ月半ぶりの安値となった。中国政府の
による引き締め懸念がある中、大量の新
株発行等で需給は悪化している。

・欧州株は上昇。

・上昇したのは主に鉱山株。資源国である
オーストラリアの中央銀行政策金利
据え置いたことで、金属価格が上昇、欧州
の大手鉱山株が連れ高となった。

・米国株は上昇。

・昨日の米供給管理協会(ISM)指標を
好感した買いが継続している。金属価格の
上昇や米企業の今期の決算見通しの上方
修正も好感された。

・現状、大きな流れとしては日欧米先進
国に資金が回帰している。

・まずは、5日の米雇用統計の結果で、
引き続きこの流れが続くか否か確認でき
るであろう。

・弱い結果であれば先進国の景気回復期
待がはがれ、再びドルキャリートレード
、円キャリートレードのポジションが増
える可能性がある。

・当然金融新規制の状況にも左右される
とは思うが。

■ トピック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・オーストラリアが政策金利を3.75%に
据え置いた。

・オーストラリアの利上げを織り込んで
いたため、金利据え置きを受けて豪ドル
は急落している。(円−豪ドルで81円→
80円)

・オーストラリアはリーマンショック
先進国で最も早く政策金利を上げるくら
い好調で、現在も好景気が続いているだ
けに金利据え置きは意外感がある。

・ただ、海外からの資金流入が加速して
いただけに、金利上げによる更なる海外
からの資金流入を嫌ったため、据え置き
としたと考えれば頷ける決定である。

・ちなみにオーストラリアは資源国(主
に金属系)であるため、オーストラリア
金利が上がると、金属価格が下がると
いう関係にある。金利が下がればその逆
で金属価格が上昇する。

・豪の鉱山の権利は、欧州(主にイギリ
スの会社)が保有しているため、金属
価格が上昇すれば、欧州(特にイギリス)
の株価が上昇する関係にある。

・昨日の欧州株の動きはこの流れに沿っ
た結果だといえよう。

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