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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン
19,378.15
(-401.92)
ドイツDAX指数
5,904.95
(-33.93)
ＮＹダウ
9,816.49
(-115.48)
日経平均
9,520.80
(-380.39)
日経225先物（シカゴ）
9,410
(-205.00)
●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ユーロ→ドル→円）
ドル−円
91.34
(-0.57)
ユーロ−円
108.81
(-1.23)
ユーロ−ドル
1.1913
(-0.0056)
●債券
米国10年債
3.14%
(-0.06%)
日本10年債
1.23%
(-0.04%)
■ 相場コメント
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（アジア）
・香港株、中国株とも下落。
・先週末発表された米雇用統計が予想を
下回ったこと、欧州債務危機が深刻化し
ていることに対する懸念が強まっている。
・中国では、中国農業銀行が約2兆7千億
円と中国市場で最大規模のIPO（公開）を
発表した。
・中国で最も内容が悪いと言われている
同行がこんな相場状況で無理やり上場す
るということは、中国株はまだまだ下が
るという読みなのだろう。
・つまり、まだ相場が高いうちに上場し
て、より多くの資金を市場から吸収しよ
うという意図が透けて見える。
（欧州）
・欧州株は下落。
・ハンガリーの債務問題をめぐる懸念を
受け、欧州の財政不安が強まっている。
・銀行株や米国で原油流出が続くBP（英
石油大手）が、業績悪化懸念から売られ
た。
・こんな中ドイツが発表した経済指標が
堅調で、ドイツは回復基調にあることを
裏付けた。
・これだけユーロ安が続くと、輸出競争
力のあるドイツは、欧州で独り勝ちとい
ったところであろう。
（米国）
・米国株は下落。
・前日の米雇用統計の内容が引き続き株
価の重しになり、海外株の下落も受けて、
続落した。
・世界の投資家は株を売り、安全で流動
性のある日米独の債券や金、円を買って、
リスク回避的な動きをとっている。
・しばらく様子見が続きそうだ。
【トピック】
・G20首脳会議で議長国のカナダが赤字削
減の計画策定を各国に求めるようだ。
・リーマンショック後のG20では世界経済
を救うため、世界で約500兆円の財政支出
を合意し、実行した。
・このおかげで世界経済は底を脱したが、
次はこの財政負担が重荷となったため、
世界で財政再建をする方向となっている。
・世界各国が財政再建をするということ、
は世界各国が歳出を削減するということ
なので、
・今後、確実に需要が減少し、世界経済
（特に先進国経済）の回復は遠のくであ
ろう。
・特に世界NO１の経済大国の米国が、財
政再建を取り汲むということは、経済だ
けではなく、安全保障面も不透明感が出
てくる。
・米国は今後年65兆円と巨額な国防費を
削減するために、世界の警察官の役割の
見直しに動くであろう。
・そうすると、安全保障面での各国のリ
スクが増すと同時に安全保障のコストが
増加し、一層経済の重しになる。
・そして、世界は経済面、安全保証面で、
危機に陥っていく。
・ちょっと悲観的になりすぎたが、最悪
のシナリオをしては想定しておかなけれ
ばならないであろう。
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