円売り介入2兆円

本日もよろしくお願いします。

■ 前日の市況
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●株式
中国上海A株
2,778.91
(-37.84)

香港ハンセン　
21,725.64
(+29.60)

ドイツDAX指数　
6,261.87
(-13.54)

ＮＹダウ　
10,572.73
(+46.24)

日経平均　
9,516.56
(+217.25)

日経225先物（シカゴ）　
9,650
(+370.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ドル→ユーロ）

ドル−円
85.68
(+2.63)

ユーロ−円
111.46
(+3.53)

ユーロ−ドル
1.3007
(+0.0014)

●債券
米国10年債　
2.72%
(+0.04%)

日本10年債　
1.05%
(-0.09%)

●商品
NYMEX 原油先物
75.77
(-0.93)

NYMEX 金先物
1,267.30
(-0.50)

■ 相場コメント
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（アジア）
・中国株は下落、香港は上昇。

・中国株は、中国の銀行融資に対する規
制強化をめぐる懸念から大型の銀行株が
売られた。

・一方、香港株は8月の米小売売上高の
増加を好感し買われたが、中国株の軟調
な動きに押され、上値は重かった。

（欧州）
・欧州株は下落。

・米経済指標が予想外に悪かったことや
アナリストによる企業の売り指定が相次
いだことが嫌気された。

（米国）
・米国株は上昇。

・8月の米鉱工業生産の伸びが前月から急
速に減速し、9月の米製造業業況指数も
1年ぶりの低水準になったことから、株価
の上昇も限られ、レンジ内での相場となっ
た。

【トピック】
・本日のトピックは日本の2兆円の円売り
介入。

・これまで単独で円売り介入を実施した
のは、1995年の日米貿易摩擦により1ドル
79.75円まで円高になった時と、

　小泉首相時代に2003年〜2004年に金融
恐慌から立ち直りかけた時である。

・特に2003年〜2004年にかけては、35兆
円にも昇る円売り介入を実施している。

・いずれも単独介入では、効果は一時的
なものに留まっていることを歴史が示し
ている。

・米国も11月の中間選挙まではドル安
政策を死守するであろうから、米国との
協調介入とはならず、単独介入では効果
が限定的だろう。

・また、介入は外国為替資金特別会計と
いうものを使って、市場から介入の原資
の円を借り入れて実施する。

・だいたい過去実施した介入で100兆円を
借り入れて、ドル建て資産を購入してい
るのが現状。

・介入当時より円高になっている現在で
はうち30兆円が損失となっている。

・これを積立金（元は税金）で穴埋めし
ているのである。

・日本の財政状況を考えると、これ以上
の介入による損失は受け入れ堅いので、
介入の金額も限られると思う。

・まさか小泉時代のように35兆円も使え
ないであろう。

・このように考えると、単独介入も一時
的で効果も限定的であろうから、一旦落
ち着いた後、さらに円高は進むと見てい
る。

・以前にも書いたとおり、長期的な円高
の原因はデフレである。

・まずはこのデフレを克服する道筋をつ
けることが先決であろう。

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