3つの不安

■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
2,995.25
(+33.07)

香港ハンセン　
23,023.86
(+127.72)

ドイツDAX指数　
6,823.80
(+118.80)

ＮＹダウ　
11,181.83
(+145.46)
速報値

日経平均　
10,030.11
(-85.08)

日経225先物（シカゴ）　
10,110
(+240.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ユーロ→ドル）

ドル−円
83.59
(+0.41)

ユーロ−円
111.40
(+0.16)

ユーロ−ドル
1.3324
(-0.0049)

●債券
米国10年債　
2.91%
(+0.15%)
速報値

日本10年債　
1.13%
(-0.00%)

●商品
NYMEX原油先物
83.94
(+2.51)

NYMEX金先物
1,377.80
(+2.80)

■ 前日の相場のコメント
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（アジア）
・中国株、香港株とも上昇。

・前日のパニック的な動きから、市場は
冷静を取り戻し、下げすぎとの見方が
広がった。

・中国による引き締め懸念もほぼ市場に
織り込まれつつある。

（欧州）
・欧州株は上昇。

・アイルランド政府が4カ年の財政赤字
削減計画を打ち出したほか、同国の銀行
救済をめぐる協議が大詰めを迎えている
ことを好感した。

（米国）
・米国株は上昇。

・北朝鮮情勢、アイルランド問題が落ち
付きを取り戻す中、雇用、消費関連経済
指標が予想を上回ったことから、上昇に
転じた。

（まとめ）
・市場には、北朝鮮問題、欧州債務問題、
米景気の先行き問題と３つの不安がくす
ぶっている。

・北朝鮮問題は、膠着状態であるが、
次の節目は28日の米韓合同演習に対し、
北朝鮮がどう出てくるかにある。

・まったく読めないが、引き続きこの
問題はそう簡単に収まりそうもないと
いうことはいえる。

・欧州債務問題はアイルランド問題から
ポルトガルやスペインにも広がる気配を
見せている。

・金融安定の基金が80兆円あることから、
パニックになることはないが、ユーロ安
の原因になるであろう。

・ギリシャのように、アイルランドに
対する再建が正式決定するかが当面の
焦点となろう。

・最後に米景気の先行きであるが、現在
は一進一退といったところで、先行きが
読みにくい。

・急回復はないとみているので、景気が
良くなるにしてもまだ先の話。

・北朝鮮問題、欧州債務問題が長引くと、
しばらくはドル高が続くので、米国経済
の回復が更に遅れることになろう。

・12月3日の雇用統計が一つの目安となる。

・この3つの不安がくすぶっているので、
12月3日の雇用統計までは様子見とした
方がよいと思う。

・まずは28日の北朝鮮の出方を待とう。