■ 先週金曜日の相場
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●株式
中国 上海A株
2,993.52
(-1.08)
香港ハンセン
23,199.39
(+36.01)
ドイツDAX指数
7,266.82
(-91.41)
NYダウ
12,512.04
(-93.28)
日経平均
9,607.08
(-13.74)
日経225先物(シカゴ)
9,530
(-95.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→円→ドル)
ドル−円
81.69
(+0.11)
ユーロ−円
115.61
(-1.11)
ユーロ−ドル
1.4159
(-0.0148)
●債券
米国10年債
3.15%
(-0.02%)
日本10年債
1.13%
(-0.03%)
●商品
NYMEX原油先物
100.10
(+1.66)
NYMEX金先物
1,508.90
(+14.90)
■ コメント
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先週はギリシアをはじめとした欧州の財政不安の深刻化、米経済の先行き懸念、商品先物相場の不安定さを受け、相場はリスク回避的な動きとなった。
週末には、大手格付会社であるフィッチによるギリシャ格付け引き下げがあり、その中で債務償還期間を延長した場合はデフォルトと見なすと表明。
また、ECB(欧州中央銀行)のメンバーもギリシャ債務償還期間を延長した場合は、オペの担保としてみとめないと発言。
これでユーロはドルや円に対し、大きく下落することとなった。
米国は米国で週末衣料品大手のギャップが業績見通しを下方修正し、個人消費鈍化への懸念が高まっている。
日本は、震災の影響でGDPもマイナス成長となっているため、本来ならもっと円安にふれてもいいのだが、欧米経済とも状況は悪く、円安への方向性が出にくくなっている。
まあ、日欧米の主要先進国がこんな状況では、世界の株価もあがるわけがなく、今週もリスク回避的な動きで、米国債など債券が買われる動きとなりそうである。
焦点はギリシャ債務問題にはじまる欧州財政不安であるから、その進捗を見極める必要があろう。
欧州では誰も欧州発の金融危機を起こしたくないと考えているし、危機を事前に留める方法は、リーマンショックからも学んでいるので、個人的にはすんでのところで、解決の方向に向かうと考えている。
もっと深刻なのは米国の状況なのかもしれない・・・。