実物のゴールドに裏付けられたトークン(仮想通貨)の取引高が、仮想通貨市場の急落があった5月から急速に伸びている。
その代表的なものが、PAX GOLD(PAX)で、イーサリアムRC-20規格により発行されたトークンである。
このトークンの担保となっているゴールドは、ロンドン金塊市場協会によって承認された保管会社であるブリンクスの金の保管庫に保管されているロンドングッドデリバリーゴールドバーの一部によって裏付けられている。
つまり、このトークンの担保であるゴールドは、実物が証明されており、信用力が高いということである。
金を購入するには、現物を田中貴金属のような取扱業者で購入する方法、金の現物に裏打ちされたETFで購入する方法などがあるが、今回は第3の方法となる。
なぜ、金資産を仮想通貨で買うのか。
- デジタル資産なので持ち運ばなくて良い。
- 24時間365日取引できる。
- 手数料が安い。
- トークンを自分で保管できる。
- 税当局から補足されにくい。
このあたりがその理由であろう。
ビットコインもデジタルゴールドと呼ばれて久しいが、本当のデジタルゴールドとっは、このような実物のゴールドに裏付けされたトークンになる。
価格は金価格に連動するので、ビットコインほど激しく動かない。
今後も金を資産として持つ場合の選択肢として、特に機関投資家や超富裕層の間で重宝されるのではないかと思う。
ちなみに、このトークンはイーサリアムの規格を使っているので、取引が増えれば増えるほど、イーサリアムの利用価値も高まっていくと言えよう。