17日、人気の動画共有サービス「TikTok」が分散型音楽配信プラットフォームAudiusと提携することがわかった。
これを受け、トークンAudiusは、一時、1.6ドル→3.8ドルまで約2.4倍に急騰した。
提携内容は、アーティストはAudiusの音楽をTikTokを通して直接共有することができるということ。
この共有で、TikTokからAudiusへのファンの流れを作れることになる。
Audiusは月間アクティブユーザーは450万人の分散型音楽配信サービス。
利用しているアーティストは10万人。
このサービスは以下のようなコンセプトで成り立っている。
音楽業界は430億ドルの収益を上げているが、コンテンツ制作者(アーティスト)には12%しか行っていないという。
ユーザーとコンテンツ制作者の間には、レーベルはじめ中間業者が多数存在する。
ユーザーとコンテンツ制作者を直接つなげ中間業者を排除することで、売り上げの80%をコンテンツ制作者に還元できるという。
このような音楽配信サービスはSpotifyなどいくつか存在するが、Audiusはこれを中央主権型のプラットフォームではなく、ブロックチェーンを利用して分散型の配信サービスの仕組みを用いた。
そして、独自通貨のAudiusトークンを発行して、ユーザー、コンテンツ制作者、分散型配信サービスの運営者で経済圏を確立した。
ユーザーはトークンを購入して利用することで、直接コンテンツ制作者に繋がるり、分散型配信サービスを運営者(ノード、ステーキング)は、配信サービスの運営に関しての収益が分配され、コンテンツ制作者は、配分が大きいので、頑張った分、収益が多く貰えるとwin-winの経済関係が築かれる。
みんなで作り上げる音楽配信サービスといった感じだ。
今回のTikTokとの提携は、Audiusのユーザー獲得に大きく貢献し、アーティストがマネタイズできる機会も確実に増えるであろう。
トークンの価値も上がることでみんながハッピーになれる。
こんなみんながハッピーになる分散型サービスが作れるのもブロックチェーンのおかげである。
このようなサービスを通じて、音楽業界にも革命をもたらしてほしい。