coinpost.jpフェイスブック社は27日、メタバース領域に対し、今後2年間で5000万ドル(55億円)相当の投資を実施する方針を表明した。
メタバースとは、インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のことである。
実際には離れていても、バーチャル空間を構築していくことで、友人や家族と同じ場所にいるかのように遊び、または働くことができる環境を作ることができる。
イーサリアムのブロックチェーンを使ったメタバースゲームとしては、「ディセントラランド(Decentraland)」や「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」などが有名。
サイトは以下の通り。
The Sandbox Game - User-Generated Crypto & Blockchain Games
メタバースは以前からあった。2003年からサービスを開始したセカンドライフで、利用者は100万人程度である。
では、ブロックチェーン技術ができて、最近のメタバースは何が変わったのだろうか。
この答えがNFTである。
メタバースの中では、リアルな世界と同様の経済が成り立っている。
例えば、メタバースのある地域で、プレイヤーがいつも集う場所がある。
そうすると、そこの地域の土地の価値は上がる。
ただ、リアルな不動産の登記所のようなものはなくて、この土地が誰のものが証明できない。
そこでNFTを利用して、この土地が誰のものかわかるようにする。
その証明はブロックチェーン上(例えばイーサリアム)に刻まれ、誰も改ざんができない。
こうすると、この土地のNFTは誰のものかわかるので、売買が可能になる。
リアルな土地売買と同じである。
このようにNFTができたことで、仮想空間の中で、バーチャルな経済圏が成り立つようになった。
この経済圏は徐々に膨らんできている。将来はとてつもなく大きいものになるであろう。
この成長市場をファイスブック始め、大手テック企業が取りに来ている。
今回フェスブックはメタバース研究に55億円投資したのもその一環であろう。
今後は、「ディセントラランド(Decentraland)」や「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」のブロックチェーン企業とフェイスブックのような大手テック企業と激しい競争が繰り広げられるであろう。
メタバースは引き続き注目である。