以下は各セクター別の9月のパフォーマンスを表にしたものだ。
Digital Cultureのセクターには、メタバース、NFT、音楽、ゲームが入っている。
このセクターはVolatilityがほかの銘柄に比べ小さく、Betaも小さい。
これは価格変動が他のセクターより小さく、仮想通貨市場全体の動きにも連動しにくいということを表している。
以下は、NFTコレクションのランキングを表したものである。
これらは高額なNFTの代表格でブルーチップ銘柄と呼ばれており、顔ぶれはほとんど変わっていない。
相場が変動するときだからこそ、このような高額なNFT銘柄を保有する方が安心なので、強いNFTが一層強くなっている印象だ。
また、NFTやGameFi(ゲーミファイ)の関連プロジェクトによる資金調達も引き続き活発だ。
スポーツゲームをメタバース上で展開するLootMogul(ルートモーグル)は、2億ドル(約280億円)の資金を調達した。
他には、日本にも拠点をもつAnimoca Brands(アニモカブランズ)の1億1,000万ドル、9月のNFTコレクション・ランキング9位にランクインしたDoodles(ドゥードルズ)の5,400万ドル、同6位のAzukiを抱えるChiru Labs(チルラボ)の3,000万ドル、米エピック・ゲームズなどが出資したHadean(ハデーン)の3,000万ドルなど計13件の資金調達がNFT、GameFi界隈で見られた。
この環境下でこのような資金調達が活発な市場も他にはないと思われる。
金融市場の不安な時でもこれだけの投資が実施されるということは、このNFT市場に相当期待が集まっているのはわかる。
まさしく、こういった相場が不安定な時期、誰もが投資を控える時期に投資をするというこの姿勢が重要なことではないかと思う。