■ 時事ネタ
・中国企業の海外の資源獲得に向けた動きが止まらない。
・中国鉄大手の中国アルミの英豪資源大手リオ・ティントに対する
出資拡大提案がこの6月に拒絶されてからも、アフリカでの事業を
中心にむしろ加速している。
・「リオ失敗」後に判明した主な買収・出資案件(提案中含む)だけで
10件にのぼり、買収額は3兆円に膨らんでいる。
■ コメント
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・今年6月、中国の外貨準備高が200兆円を突破しました。この外貨準備
のうち、約70%をドル資産(国債等)で運用しています。
・現在、中国はドル資産特に米国債の下落リスクを感じており、この
約70%の比率を下げようと、金、石油等の資源やIMF(国際通貨基金)が
発行する債券の購入等の動きを加速させています。
・一層のこと、米国の土地を買おうかという話もあるくらいです。
・ドル資産が10%下落しただけでも20兆円の価値が下がるわけで、この
ドル資産の価値が下がる前に、将来必要になる資源に資産を移して
おこうという動きは当然といえば当然でしょう。
・また、中国は人口が10億人を超えるので、豊かになればなるほど、
資源、食糧が足らなくなるのは目に見えています。中国も必死なのです。
・アフリカは政情不安で民間会社が手を出せず、資源があるのに発掘
のために投資をするお金がありません。中国はここに目をつけ、
今保有しているドル資産でアフリカのインフラに投資をし、そこから
上がってくる資源の分け前をもらおうという考えです。
・10件で3兆円の買収額とありますが、まだたった3兆円です。中国は
約140兆円(200兆円×70%)のドル資産を持っているのです。
中国マネーは今後も世界中に猛威を奮うでしょう。
・以前のジャパンマネーのように。
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