賃貸不動産の情報開示と百貨店の動向

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■ トピック
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・百貨店業界の売り上げの落ち込みに歯
止めがかからない中、どの百貨店グルー
プも続々と不採算店舗の閉鎖を進めてい
る。

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◆マクロの観点
・長引く不景気で高級品／ごほうび（呉
服・宝飾・美術工芸品）低迷。

・商品開発力がなく、競争力強い専門店
（ユニクロ・しまむら他）の突き上げ。

・盆正月の贈答慣行の希薄化。
（役所関係禁止＋若年層の贈答文化喪失）

・休日の余暇対応にマッチしなくなった。

・消費者目線がシビアになった。

　→　既存百貨店は　閉店＋希望退職

・三越、近鉄、H2O、大丸、ミレニアム
（リストラデパートの有名処）
　VS　ユニクロ　の構図

・デパートの本質は、一等地での不動
産業。

・大きな投資をして大きく回収する時
代は終了。

→　地球が寒冷化し、対応できなかっ
た恐竜が滅びて、小型哺乳類の時代に
なったことを連想させる。

・BSを軽くする経営が強く希求されて
います。

・言い忘れましたが、地方未上場のデ
パートは更に悲惨を極めると思います。

◆規制の変化
・賃貸不動産の情報開示が本3月期から
スタート。

・デパートの殆どが2月決算なので、
早期適用すれば開示も可能ですが、
デパート各社は、23年2月期から開示
されるでしょう。

◆考えられる動向
・効率が悪い不動産を保有している企
業の実態が開示されるので、開示前に
切り出したい意向が働く。

・一連の撤退も本開示規制と無関連と
は言いがたいと思う。

・キャッシュフローを創出しない不動
産の去就が注目される。

?含み益がある場合
三越池袋に象徴されるように、デベロ
ッパーに売却し、セットでリストラ。

?含み益がない場合
損切りしないのは、本業での利益と相
殺できないためか更に多くの含み損を
抱えているから。

・デパート跡地のメリットは、メーカ
ー工場跡と異なり、環境汚染リスクが
ほぼないこと。

・いずれにしても、都心の大規模不動
産が売りに出されるので、デベロッパ
ーとしては、非常に興味が沸くという
こと。

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