ASEANに目覚めた米中

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■ 時事ネタ
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・米国クリントン長官は、7月22日、プーケットで開催された
 ASEANの閣僚会議に臨み、ASEANとワシントンをつなぐ米外
 交代表部の新設、東南アジア友好協力条約への署名を行った。

・中国は近年、政治体制が共通するラオスベトナムカンボジア
 ミャンマーや民主主義が後退するタイに投資、援助の名をもとに
 ヒト、モノ、カネを送り込んでいる。

プーケットの会議はASEANと世界の関係を変える転換であった。
 東南アジアを舞台に日中が影響力を競い合う時代から、米中が
 ぶつかり合う時代が始まったのである。

■ コメント
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●中国がASEANに注目しているのは次の3つの視点であろう。

?消費国としてのASEAN
ASEANの主要国の人口だけでも、インドネシア256百万人、
 フィリピン94百万人、ベトナム87百万円、タイ68百万人と
 約5億人であり、若年人口の割合が大きく、今後も人口が
 続く。
・現在この4カ国の1人当たりGDPは、813ドル(ベトナム)〜
 3,841ドル(タイ)であり、ライフスタイルの変化から
 自動車、パソコン、携帯電話等主要商品の普及が加速度的に
 伸びる水準に達しつつある。

?資源国としてのASEAN
インドネシア、マレーシア、ミャンマーの石油、天然ガス
 インドネシアベトナムの石炭。他 パーム油、ゴム、銅、
 すず等豊富な天然資源を持っており、まだ未開発な部分が
 多いことから潜在力は高い。

?食糧基地としてのASEAN
・米、トウモロコシ、サトウキビ、コーヒー等の世界的な
 生産地であり、特に米はタイ、ベトナムで輸出国の1、2位
 を占める。
・また、ラオスは豊富な水資源を持つ。

●特に中国にとって、ASEAN諸国は地理的に近いため、
 食糧、水、資源の基地としては非常に重要な位置づけとなる。

●これまで、まったくASEANに関心の示さなかった米国が本格的
ASEANに介入し始めた。

●米国にとっては、中国への牽制の意味もあるが、消費国としての
 ASEANに大きな期待を持っているのである。

●この米中2国間との関わりの中で、ASEANの世界の中でのステージ
 は格段に上がった。今後の加速度的成長が期待できる市場である。

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2009/7/30『 中国の銀行が貸し出しを抑制 』

■ 前日の市況
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<株式:ハンセン大幅安>    
NYダウ  9,070.72 (-26.00)
日経平均  10,113.24 (+25.98)
香港ハンセン  20,135.50(-489.04)
ドイツDAX指数  5,270.32 (+95.58)
     
<債券:高>    
米国10年債  3.66% (-0.02%)
日本10年債  1.36% (-0.01%)
独10年債 3.42% (±0.00%)
     
<為替:ドル高、ユーロ安>    
ドル−円 95.12 (+0.68)
ユーロ−円  133.42 (-0.36)
ユーロ−ドル  1.4037 (-0.013)
豪ドル−円  77.66 (-0.41)
     
<商品:全面安>  
NY金先物 929.2 (-9.9)
NY原油先物  62.91 (-4.32)
CRB商品指数 243.55 (-6.66)


■ ショートコメント
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・中国の銀行が貸し出しを抑制する可能性があり、これが
 世界経済の回復に水を差すとの懸念が高まったこと、

・6月の米耐久財新規受注が5カ月ぶりの大幅な落ち込み
 となったことで米経済をめぐる懸念が強まったことから

・米国株式市場、商品市場は下落。

・投資家は利益確定し、安全資産である米国債を購入した
 ことから、ドルが幅広い通貨に対して上昇した。

・投資家のマインドは、やはり世界経済回復に半信半疑で、
 マイナス材料に大きく反応している。

・ハンセン株式市場も調整したことから、今は利益確定で
 様子見の時か。

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