金供給構造に変調あり

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金価格は6月の990ドルの高値から900ドルの間を行ったり来たりの相場で、現在は931ドルと方向感のない展開が続いている。
この間金の供給構造はじわじわと変化している。・・・

 


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これまで金の供給の大半は当然のことながら鉱山採掘であった。
ただし、昨年の世界の採掘量は2,416トンと3年連続減少している。

これは金の生産コストの増加が要因で、この生産コストを負担できない世界有数の産金国南アフリカが特に供給量を減らしているのである。

この金の採掘量の減少を補っているのが、宝飾品・工業品から回収した「再生品」である。

景気低迷や堅調な金相場を背景に、日本やインドで金を売る人が増えてきた。

日本では都市鉱山といって、携帯電話等の電気製品を回収して貴金属を取り出すビジネスが盛んである。

2009年1月〜3月の再生品による供給量は、前年同期比55%増の558トンでこの時期の鉱山採掘量560トンとほぼ同じになった。

このように金の供給構造は鉱山採掘から再生品に大きく変化しているのである

金の需給の面だけでいうと、今後、相場の上昇局面では、中古品の回収量が増えて上値を抑えていく可能性はある。

ただ、金のETF購入や中国政府の金準備等それをカバーするに有り余る金の需要は存在するので、下値はしっかりしていくであろう。

この供給構造の変化が、金価格が一方的に下落していくほど大きい影響を与えることはないと考える。

■ 前日の市況
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<株式:全面高>    
NYダウ  9,154.46 (+83.74)
日経平均  10,165.21 (+51.97)
香港ハンセン  20,234.08(+98.58)
ドイツDAX指数  5,360.66 (+90.34)
     
<債券:米国債高>    
米国10年債  3.61% (-0.05%)
日本10年債  1.38% (+0.01%)
独10年債 3.43% (+0.01%)
     
<為替:ユーロ高、ドル・円安>    
ドル−円 95.48 (+0.43)
ユーロ−円  134.24 (+0.86)
ユーロ−ドル  1.4059 (+0.022)
豪ドル−円  78.67 (+1.04)
     
<商品:全面高>  
NY金先物 933.3 (+6.1)
NY原油先物  66.76 (+3.41)
CRB商品指数 253.14 (+9.59)


■ ショートコメント
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・米株式市場は、堅調な企業決算に加え、米失業保険の
 受給総数が減少したことを好感し上昇。

・世界的にも株式や商品市場が堅調となり、安全資産と
 してのドルが主要通貨に対し売られている。

・米国の過去最高の280億ドル規模の7年債入札は予想
 以上の需要が見られ、米国の巨額の財政赤字を補てん
 する資金の調達懸念が幾分か和らいだ。

フィッチ・レーティングスが、米商用不動産ローンの
 不良債権が年末までに約9.5兆円に倍増する可能性がある
 との見通しを示したこと、

イングランド銀行が、企業の資金調達支援のため、
 資産担保CP買い取りプログラムを8月3日から導入すると
発表したことをみると、米英ともまだ楽観視できない
 経済状況であることを改めて認識させられる。

・世界的にも株式は全面高だが、勢いは弱い、決して
 楽観視しないように。

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