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前にも書きましたが、「インフレ」はモノに対し、相対的に通貨の価値が下がることを言います。
「金」は長年にわたり、世界の通貨としての役割を果たしてきました。一方、宝飾品や工業製品に利用される
モノでもあります。
このモノの代表である「金」と通貨「ドル」「円」の相対価格を表したのが、右のグラフです。
赤がドル⇔金、青が円⇔金 で、上昇は金の価値の上昇、つまりドル、円の価値の下落を表しています。
1971年の二クション大統領による金・ドル交換停止（これまではドルは金本位制でした）により、
米ドルは信用を失い、金への投機がおきます。
その後、第一次オイルショック（1973年）、第二次オイルショック（1980年）までオイルマネーが金購入へ
向い、ドルの価値は下がり、インフレに突入します。
この後、20年は米国の経済繁栄を信用にドルの価値を維持したきたのです。
しかし、2002年頃からドルの価値は下落をはじめています。
2008年にはドルは1974年の約5分の1、円は約5分の2に価値が下落しており、ドルは円に対し、2分の1に
下落しているのです。
近年のサブプライムショック、オイルショックでドルの信用は揺らいでいる今、金の価格が上がるのは
当然のことと思います。
9月に入りました。オリンピックも終わりました。グルジア紛争がクローズアップされます。何か不穏な動きが・・・。
