- 米国の対外債務(借金)は約2,000兆円(2007年末)です。さらに金融機関、ビック3支援等で来年は約700兆円以上の資金調達が必要になるそうです。米国の民間は日本と異なり借金漬けです。この資金をどうやって調達するのか?
- 米国債が買えるのは中国、日本、産油国ですが、中国、産油国が低金利かつ価値が下がるとわかっているものを買い続けるかは疑問です。米国追随の日本もそんな余裕はなし、買ってはいけないと思います。一時的にはFRBが米国債を引き受けるとも考えられますが、限界があるでしょう。
- 米国が生き残るには、ドルの切り下げ(他国通貨の切り上げ)による借金の踏み倒ししかないように思えます。他国はそんな米国の考えはよくわかっているので、中国のように自国通貨も切り下げて、切り下げ競争をしています。日本は放任しているので、円高に向かっています。
- ニクソンショック、プラザ合意と基軸通貨の優位性を活かして、これまで他国に痛みを押し付けてきた米国は、同じようにまた他国に押し付けるのです。
- 日本政府は国民(特に一般庶民)のために動いてくれないので、自分の資産は自分で身を守る必要があります。確実な資産の保全のために、金の現物を保有し、円高ヘッジのためにドルを売っておくのも一つの選択です。