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■前日の市況
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●株式：高↑
ＮＹダウ 9.829.87（+51.01）
日経平均 休場
香港ハンセン 21,701.14（+228.29）
ドイツDAX指数 5,709.38（+40.73）
日経225先物（シカゴ） 10,440（-10）
●債券：米価格高↑金利低↓、欧価格安↓金利高↑
米国10年債 3.45% （-0.03%）
日本10年債 休場
独10年債 3.39% （+0.02%）
●為替：資金の流れ（ドル→ ユーロ→ 円）
ドル−円 91.14 （-0.80)
ユーロ−円 134.81 (-0.12）
ユーロ−ドル 1.4791(+0.0115)
豪ドル−円 79.56（+0.24)
●商品：高↑
CRB商品指数 259.151 (+4.84）
■ コメント
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・香港株式相場は上昇。アジア開発銀行が中国とアジア地域
経済の見通しを上方修正したことを好感した。一方、中国
株式市場は下落。企業による新株発行による株式供給増の
懸念から売られた。
・欧州株式市場、米国株式市場とも上昇。アジア開発銀行
の発表に続き、イタリアとスイスも景気見通しを上方修正
したことを受け、世界的な景気後退が終息しつつあるとの
見方から買いにつながった。
・アジア開発銀行は、アジアの発展途上国（※)の2009年の
平均経済成長率見通しを3月時点の3.4％から3.9％に上方修正
した。2010年の見通しは同6.0％から6.4％に引き上げた。
・これまでのアジアの成長は、中国が欧米に格安な最終製品を
輸出することにより、成り立っていたが、リーマンショック以降、
欧米向け輸出は減少しており、このモデルは成り立たなくなった。
・現在、アジアの成長は、チャインドナシア（中国、インド、
インドナシア）と呼ばれる世界人口の4割を占める巨大市場の
消費で成り立たせるモデルに代わりつつある。
・この３カ国の経済規模は、現在米国のGDPの44%に相当し、
これからも成長が見込まれるので有望な市場であることがわかる。
・リーマンショック後に一時、悲観的に見られていたアジア経済
であるが、この成長モデルの転換が以外と上手くいっていると
いう見方が出てきており、今回のアジア開発銀行の上方修正にも
つながっているのであろう。
・世界経済は、既に欧米中心からアジア中心に代わっているの
である。
（※）中国、香港、モンゴル、台湾、韓国、太平洋島諸国のほか、
中央アジア８カ国、東南アジア９カ国、南アジア８カ国。
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