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■ 時事ネタ
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・独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構が、カナダ
の探鉱会社と共同で、南アフリカ共和国でプラチナや銅、
ニッケルの探査を行う。調査期間は約４年。
・探査費の全額約500万ドル（約４億4000万円）を負担し、
事業化された場合、権益の35％程度を獲得する。
(10月9日ブルームバーグ）
■ コメント
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・ 金、原油等資源価格がじわじわと騰がってきていますが、
資源が騰がってくると、供給不安や価格高騰でメディアの
話題にのぼるものがあります。
・資源の中でも埋蔵量が少ないといわれる「レアメタル」です。
・レアメタルは"産業のビタミン"とも呼ばれ、テレビや
パソコン、携帯電話など の製造には不可欠な金属ですが、
実は、太陽電池、蓄電池、エコ自動車等の環境 関連製品には
多くのレアメタルを必要とします。
・今回、２５％削減を打ち出した日本にとっても、レアメタル
の確保は死活問題なのです。
・現在、ハイブリット車等環境問題に配慮した自動車が増えて
いますが、排気ガスの有害物質を除去する触媒として欠かせない
のが「プラチナ」というレアメタルです。
・現在のプラチナ需要の半分はこの用途に利用されています。
・では、将来もこの「プラチナ」は利用されるのでしょうか。
・究極のエコ自動車は燃料電池自動車と言われるものです。
・空気に含んだ 酸素と水素の科学反応で電気を起こし、
その電気で走る自動車です。
・この科学反応を促す触媒に使われるのが、プラチナで、
１台につき100グラムのプラチナが必要と言われています。
・ということは将来に渡っても自動車産業に欠かせないものと
いうのがわかります。
・実はこのプラチナの世界の埋蔵量は８万トンのうち７万トン
（約８８％）を保有しているのが、南アフリカなのです。
・南アフリカはこの他、バッテリーに利用されるマンガンで
世界の埋蔵量で７７％を保有していたり、レアメタルを豊富
に保有しています。
・そのレアメタルの価値を合計すると、その埋蔵額は８８０兆円
にものぼるようです。
・このようにレアメタルは、希少かつ将来の需要が強い資源で、
南アフリカをはじめ、中国、ロシア、オーストラリア等一部の国
でしかとれないため、供給不安で価格が高騰しやすいという特徴
を持っています。
・極端な話、南アフリカがプラチナを他国には売らないといって
しまえば、燃料電池自動車は作れなくなるのです。
・現在、世界は日本が先頭に立ってエコに舵をきっています。
・エコになれば原油等化石エネルギーの需要は減退し、石油等
の価格は下がると考えられます。
・一方、レアメタルはどうでしょうか？逆にエコになればなる
ほど需要が増し、価格は騰がるのです。
・エコの時代に入った今、南アフリカのレアメタルを求めて
世界の各国の争奪戦が始まろうとしているのです。
・さあ、2010年ワールドカップも南アフリカで始まります。
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