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■前日の市況
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●株式：高↑
ＮＹダウ 9,802.14 (+30.23)
日経平均 9,844.31 (+41.36)
香港ハンセン 21,614.77 (+374.71)
ドイツDAX指数 5,444.23 (+90.88)
日経225先物（シカゴ） 9,855 (+80.00)
●債券：金利高↑
米国10年債 3.52% (+0.05%)
日本10年債 1.39% (+0.03%)
独10年債 3.32% (+0.06%)
●為替：資金の流れ（円→ドル→ユーロ）
ドル−円 90.64 (+0.33)
ユーロ−円 134.82 (+2.03)
ユーロ−ドル 1.4874 (+0.0170)
豪ドル−円 82.55 (+1.27)
●商品：高↑
CRB商品指数 276.94 (+1.06)
NYMEX原油先物 80.33 (+0.97)
NYMEX金先物 1,096.90 (+11.80)
■ 相場コメント
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・香港株式相場、中国株式相場とも上昇。金が過去最高値を
更新し、原油相場も上昇するなど商品相場の上昇を受け、
資源株が買われた。
・欧州株式相場は上昇。一部大手企業の決算が予想を上回り
好調であったことを好感した。
・米国株式相場は上昇。雇用関係の経済指標が予想より改善
したこと、FOMCで低金利を長期間維持と米経済は引き続き
上向いている見方が確認できたことを好感した。
■ トピック
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金価格が1トロイオンス＝1,096ドルと市場最高値を更新して
います。
（１トロイオンス：31.1034768グラム）
本日は、金価格の歴史をみつつ、この金価格の上昇が何を意味
するのか考えてみます。
金価格には2面性があると言われています。
（１）商品として宝飾や工業（半導体等）に使われて消費
される面です。
→ 商品としての需給。
（２）価値保存手段となる面です。マネーの価値保存機能
を代替です。
→ 投資としての需給。
現在の金価格の上昇は、（２）の投資としての需給による
上昇だと思われます。
金の歴史をみてみましょう。
1971年8月、米大統領のニクソンは世界秩序を変革する
大きな発表を行いました。
これまで基軸通貨ドルは一定の比率で金との交換が可能でし
たが（いわゆる金本位制）、これを停止しました。
これがニクソン・ショックです。ドル紙幣の金の裏付けがなく
なったということです。
通貨はこれを機に、固定相場制から変動相場制に移行する
こととなりました。
ニクソンショック以前は 1トロイオンス＝35ドルで金への
交換が可能でした。１トロイオンスあたり35ドルの金の価値
です。
38年後の現在、この価格が1,096ドルとなりました。31倍に
なっています。複利に換算すると年9%になります。
これは何を意味するのでしょうか？ドル預金が例えば1年5%だ
とすると、ドルを保有すると金を保有するのに比べ年4%マイ
ナスとなるのです。
これはドルの価値が年4%下落していることを意味します。
ここで覚えてほしいのは、相対的にみて、ドルの価値が下が
れば、逆に金価格は上昇するという反比例の関係にあるとい
うことです。
サブプライムショック以降、金、原油など資源価格があがっ
たといわれます。
これは商品の需給で資源価格があがった面もありますが、
そのほどんどはドルの価値下落による資源価格の上昇であった
ということです。
では今、金価格は最高値を更新しています。これの意味する
ところは何でしょうか？
ドル金利を市場最低のゼロ金利としています。そんな中、先日
（9月25日）のＧ20以降、他の通貨に対し、ドルを切り下たため、
ドルの価値が史上最低の価値に下落していることを意味します。
今後、ドル安が進行する中、外貨準備としてのドル比率の低下、
原油取引など貿易におけるドル外しなど、ドルの需要は低迷し
ていく方向であり、更なるドル安は続くでしょう。
その時、反比例して動く、金価格は上昇するのです。
こう考えると現在の金価格の上昇は何ら不思議ではないのです。
中長期的にも金価格は上昇する方向です。価値保存手段としての
金をもう一度見直す時かもしれません。
金については以下のサイトを参考にして下さい。
簡単金投資ブログ
http://kintoushi.jp/
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