ボルガー元FRB議長とは

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おはようございます。

本日もどうぞよろしくお願いします。

■ 前日の市況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●株式
香港ハンセン 
20,598.55
(-127.63)

NYダウ 
10,196.86
(+23.88)

日経平均 
10,512.69
(-77.86)

日経225先物(シカゴ) 
10,510
(+130.00)

●為替
通貨の強弱(弱→強)
(円→ドル→ユーロ)

ドル−円
90.20
(+0.40)

ユーロ−円
127.64
(+0.68)

ユーロ−ドル
1.4151
(+0.0016)

●債券
米国10年債 
3.62%
(+0.02%)

日本10年債 
1.32%
(+0.01%)

●商品
NYMEX原油先物
75.19
(+1.00)

NYMEX金先物
1,095.40
(+5.20)


■ 相場コメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・香港、中国市場とも下落。

中国銀行転換社債約5,000億円発行を
したことを受け、今後銀行の資金調達が
広がるのではないかとの需給悪化懸念から
下落。住宅ローン金利の上昇も嫌気した。

・欧州株は下落。

・昨年12月の米中古住宅販売件数が弱い
内容となったこと、スウェーデンのエリ
クソンの決算が期待外れの結果となった
ことが嫌気された。

・米国株は上昇。

・住宅指標は悪かったものの、バーナン
キ連邦準備理事会(FRB)議長の再任問
題が解決の方向に向かうことで不安が幾
分か和らいだことで上昇した。

・先週、オバマ大統領の新金融規制の影
響から、大幅な下落となっていた株式
市場であるが、中心である米国市場が
一旦、落ち着きを取り戻した。

・ただ、ドルキャリートレード等リスク
を積極的にとれる状況ではないので、
一旦、ポジションを解消する動きは今後
も続く。

・ドルキャリートレードのポジション
解消→ 資金の米国内回帰(ドル高)→
米国債券買い→ 長期金利低下 という
流れであろう。 

■ トピックス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・本日と明日の2日間でボルガールール
の適用の意味と今後の金融行政の方向性
について考えてみたいと思います。

・かなり長文になりますが、お許し下さ
い。

・今回の米国で強化される金融規制は、
オバマ大統領いわく「ボルガールール」
と呼ぶそうです。ボルガーとは1979年10
月〜1987年8月までの約8年間FRB議長を
務めた人物で 現在のオバマ政権では経
済回復諮問委員会委員長を務めています。

・この「ボルガールール」の発表を機に、
今後、米国の金融行政の方針は、ウォー
ル街に肝要なガイトナー財務長官から、
ボルガーに移っていくと思われます。

・よって、このボルガーとはどのような
考えをもった人なのかを知る必要がある
でしょう。まずは、ボルガーがFRB議長
を務めた 1979年からの8年間振り返りな
がら、その考え方に迫ってみようと思い
ます。

・ボルカーは、FRB議長の就任前(当時
ニューヨーク連銀総裁)1978年に行った
講演で、当時インフレと景気後退に悩ま
されていた米国民に対し、こう訴えてい
ます。

・「自信に満ちた日々 は過ぎ去った。
用心深い行動を求める新たな時代が現実
のものになってきた。後退と失敗さらに
落胆の日々が続くだろう。そしてこの長
い調整サイクルはすべて の国民にメッ
セージが届くまで続くだろう」

・要するに活況は過ぎ去ったのだという
現実を見なさい、今後長い調整サイクル
がくるが、しっかり受け止めてほしいと。

・こんな思いのもと、ボルガーが1979年
FRB議長に就任します。

・当時、米国経済は混乱を極めていまし
た。この年第2次石油危機が起こり、ドル
も安くなっていたことで、ドルの信認に
疑問符が付き始めていました。

・結果、消費者物価が8%→13%に上昇して
インフレに悩まされ、経済成長が大幅に
鈍化、80年にはマイナス成長になりまし
た。(このような景気後退時の物価上昇
スタグフレーションと呼びます)

・当時スタグフレーションは初めての経
験でした。ここで利上げをすると、貸出
金利が上がり、企業経営が苦しくなるこ
とと、ドル高で輸出が打撃を受けるので
、政治家は利上げに大反対で圧力をかけ
てきました。

・こんな中、ボルガーは目先の短期的な
利益にとらわれることなく、フェデラル
ファンド金利短期金利)を20%近くまで
上げて超高金利政策を断行します。

・そしてドル高にし、ドルの信認回復に
努めます。

・この利上げの影響で82年に再び2%のマ
イナス成長に落ち込み景気は悪化しまし
た。ただ、金利を引き上げたことで、他
国から大量の資金が流入し、ドルが急激
に高くなりました。

・ドルが高くなると、安く海外の商品を
買うことができるので、国内の物価は低
下して、結果13%まで上昇した消費者物
価は83年翌年には3%台に低下し、GDP
4%超の成長に回復しました。

金利高とそれに伴う強いドルの政策に
より、ボルカー議長は約3年間にわたる深
い調整を経て、インフレの封じ込めに成
功しました。ボルガーがインフレファイ
ターと呼ばれる所以です。

・このようにみてくると、ボルガーは現
実をしっかりと受け止め、政治的な 圧
力(今でいえばウォール街等)に屈する
ことなく、中長期的な視野で信念をもっ
て問題に取り組んでいったことがわかり
ます。

・ 今回の金融危機が起こってからのボル
カー元議長の発言をみても、これまでの
短視眼的な金融機関の救済策にずっと警
告を発していました。

・今回ボルガールールが取り入れられた
ことは、長い調整サイクルも覚悟で、不
良債権処理等を通じて本格的に金融機関
の再建に取り組んでいくというオバマ
権のメッセージの表れだと思います。

・要するに、このボルガールールにより
金融行政はこれまでと大きく方針転換し
たのだと、オバマ政権は本気だというこ
とをしっかりと受け止める必要があるの
です。

・では、次にどのように金融機関を再建
していくか、これもその後の歴史を振り
返りながら考えてみたいと思います。

(長くてすみません。明日に続きます)

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