中国はバブルに突っ走るか

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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
21,239.35
(-135.44)

ドイツDAX指数　
6,153.55
(+11.10)

ＮＹダウ　
10,856.63
(-50.79)

日経平均　
11,089.94
(-7.20)

日経225先物（シカゴ）　
11,170
(+30.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ドル→ユーロ）

ドル−円
93.48
(+0.73)

ユーロ−円
126.27
(+1.87)

ユーロ−ドル
1.3507
(+0.0097)

●債券
米国10年債　
3.83%
(-0.03%)

日本10年債　
1.40%
(+0.00%)

●商品
NYMEX 原油先物
83.38
(+0.92)

NYMEX 金先物
1,112.90
(+10.20)

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■ 相場コメント
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（アジア）
・インフレ加速によるコスト増で中国の
企業収益が鈍化するとの懸念から、中国
株、香港株とも下落した。

（欧州）
・米大手格付会社ムーディーズが複数の
ギリシャの銀行の格付けを引き下げたこ
とを嫌気して欧州株は横ばい。

・米大手格付会社による欧州攻撃が続い
ている。

（米国）
・この日発表の３月のＡＤＰ全米雇用報
告で雇用者数が予想に反して減少したこ
とを受け、今週末発表の米雇用統計への
警戒感が高まり米国株は下落した。

（トピック）
・31日から中国で株の信用取引が解禁さ
れた。また、4月中旬には株価指数先物
取引が解禁される予定。

・これで、株が割安であれば買い、株が
割高であれば売るというように、理論的
には株価乱高下に一定の歯止めがかける
ことができる。

・ただ、日本の例をみるとそうでもない
ようだ。

・日本は1988年9月の株式先物導入後、
27,000円の株価が急上昇1989年12月に
38,915円のピークをつけ、その後のバブ
ル崩壊で一気に20,221円まで下げている。

・当時は確かソロモン等海外証券会社主
導で、大量に株式先物が売買され、その
動向につられ、株価が急上昇、ピーク時
には、先物の売り浴びせにより、株価は
急落したと記憶している。

・株価の乱高下に歯止めをかけるどころ
か、乱高下を主導し、株式バブルを作り、
崩壊させたのである。

・その過程で外資系の金融機関は大儲け
している。

・中国はもちろんこの事例を研究してい
るので、日本の二の舞にはならないと思
うが。

・為替しかり、株価しかり、金融自由化
を進めれば進めるほど、投機的な海外マ
ネーの流入を招き、結果国内の富を収奪
される。

・日本のバブル崩壊の例をみればよくわ
かる。

・中国株がこの水準から急激に上昇を
はじめたら、新たなバブルを作っている
ということ。

・5月は上海万博も開催されるので、
4〜5月にかけて、中国株がバブルに突っ
走るか注目したい。

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