郵貯限度額上げは当然のこと

おはようございます。

本日もどうぞよろしくお願いします。

■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
21,374.79
(+137.36)

ドイツDAX指数　
6,142.45
(-14.40)

ＮＹダウ　
10,907.42
(+11.56)

日経平均　
11,097.14
(+110.67)

日経225先物（シカゴ）　
11,140
(+50.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ユーロ→円→ドル）

ドル−円
92.75
(+0.32)

ユーロ−円
124.40
(-0.18)

ユーロ−ドル
1.3410
(-0.0066)

●債券
米国10年債　
3.86%
(-0.01%)

日本10年債　
1.40%
(-0.01%)

●商品
NYMEX 原油先物
82.46
(-0.04)

NYMEX 金先物
1,102.70
(-6.70)

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■ 相場コメント
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（アジア）
・前日の米個人消費支出が増加したこと
を受け、世界経済回復期待から、中国株、
香港株とも上昇した。

・ただ、依然中国の引き締め懸念がくす
ぶっており、全般的にはもみ合い状態で
ある。

・その他のアジア株は総じて高い。

（欧州）
・米格付け会社Ｓ＆Ｐがアイスランドの
自国通貨建て格付けを引き下げたことか
ら、欧州の債務問題が再燃して株式市場
は下落した。

・ギリシャが突然実施した12年債の入札
が募集額の半分に満たなかったことから、
不安をさらに拡大させている。

・昨日に続き本日も米格付会社の攻撃に
揺れている欧州といったところ。

・前にも書いた「ユーロの矛盾」が解消
されない限り、この攻撃は続くであろう。

（米国）
・３月の消費者信頼感指数や１月のＳ＆
Ｐケース・シラー指数（住宅価格指数）
が予想を上回ったことを手掛かりに、
株式市場は小幅上昇。上値は重い。

（まとめ）
・サマーズ米国家経済会議委員長のイン
タビューによると、「（現在の景気後退
は）おそらくアジアでは短く、欧州で長
期化するだろう。米国はその間に位置す
る」と発言している。

・正しくいうと、米国は基軸通貨の利点
を最大限享受し、アジアの成長から利益
を吸い上げることができるため、欧州よ
り景気回復は早いのだということ。

・日本で「郵貯の上限1,000万円を2,000
万円に上げるのはけしからん」とマスコ
ミが騒いでいるが、日米の財政事情を考
えれば上限アップは当然のこと。

・日米の国債消化が最優先の今、郵貯が
預金残高を増やし、日本国債、米国債を
買っていかなければ、安定した買い手が
いなくなり、日米の長期金利が上昇して
しまう。

・日米の国債を大量に保有している日本
の金融機関からすればこれは最も避けた
いシナリオ。

・郵貯の上限枠を上げるのは日本のみな
らず、米国の利益になる。

・また、昨日の報道をみると、中国がよ
うやく人民元の切り上げの方向に舵を切
りそうな雰囲気になってきた。

・これも米国に利益をもたらす。

・このように米国は基軸通貨という位置
を武器にアジアから利益を吸い上げてい
るのである。

・サマーズがいうように欧州より景気回
復が早いのは当然であろう。

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