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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン
20,431.06
(-36.37)
ドイツDAX指数
6,191.13
(+113.94)
ＮＹダウ
10,363.02
(+146.75)
日経平均
9,537.23
(-10.88)
日経225先物（シカゴ）
9,650
(+50.00)
●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ドル→ユーロ）
ドル−円
88.63
(+0.04)
ユーロ−円
112.85
(+1.29)
ユーロ−ドル
1.2733
(+0.0140)
●債券
米国10年債
3.12%
(+0.05%)
日本10年債
1.14%
(+0.01%)
■ 相場コメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
（アジア）
・中国株、香港株とも下落。
・昨日、中国政府当局が住宅向け融資の
制限を緩和するのではないかとの観測が
広がったが、
中国政府当局が現状の政策に変更はな
いと示唆したことから、昨日上昇した
株価は下落に転じた。
（欧州）
・欧州株は上昇。
・米アルコアの決算で利益が市場予想を
上回ったこと、ドイツのBMWが業績見通し
を引き上げたことが好感された。
・米格付会社のムーディーズがポルトガ
ルの格下を発表したが、
ギリシャ国債の入札が順調に行われた
ことが債券市場に安心感を与え、格下に
よるマイナスの影響は限定的であった。
（米国）
・米国株は上昇。
・米アルコアの決算が好調だったことを
受け、投資家心理が上向いた。
（全体）
・欧米の企業の好決算を受けて、リスク
選好の動きが強まった。
・今週は引き続き欧米の企業決算に左右
される相場が続くであろう。
【トピック】
・欧州銀行のストレステスト（資産査定）
の結果が今月の23日に公表される。
・そもそも、なぜ、ストレステストをす
るのであろうか？
・それは、市場の欧州銀行に対する疑念
（不良債権で潰れるのではないか）を
払拭して、安心させるためである。
・日本も小泉首相時代、竹中大臣が銀行
の資産査定を実施し、不良債権額を明確
にしたうえで、資本が足りないところに
は公的資金を一斉に注入した。
・これで市場の日本の銀行に対する疑念
が消え、株式相場は大幅に上昇すること
になった。
・米国も昨年の5月頃、米銀に対してス
トレステストを実施し、その後公的資金
を一斉に注入し、これを好感して株価が
大幅に上昇した。
・EUもこの日本、米国の例にならって、
ストレステストを実施→ 公的資金注入
→ 市場不安払拭→ 株高 を狙ってい
るのである。
・普通にいけば当然そうなるであろう。
・これを見越せばEU株式は買いであろう。
・ただ、EUは各国の寄せ集まりなので、
ギリシャの支援の時のように、各国間の
調整が難航し、モタモタすることがリス
クだと思う。
・買うのであればこのリスクも頭に入れ
ておいた方がよいであろう。
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