■ 先週金曜日の相場
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●株式
中国 上海A株
3,194.30
(+8.38)
香港ハンセン
24,008.07
(-5.93)
ドイツDAX指数
7,178.29
(+31.73)
NYダウ
12,341.83
(+56.68)
日経平均
9,591.52
(-62.40)
日経225先物(シカゴ)
9,600
(-35.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→ドル→円)
ドル−円
83.11
(-0.32)
ユーロ−円
119.93
(-1.00)
ユーロ−ドル
1.4430
(-0.0060)
●債券
米国10年債
3.41%
(-0.08%)
日本10年債
1.29%
(-0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
109.66
(+1.27)
NYMEX金先物
1,486.00
(+11.00)
■ コメント
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先週のNYダウは週間で38ドル(0.3%)安であった。
前半は日本の原発事故がレベル7に引き上げられたのを嫌気して軟調となったが、後半には、米経済指標を好感し、米景気が持ち直すとの期待から買い戻された。
欧州は債務懸念の再燃、中国はインフレ懸念より、週間では下落となった。
一方、商品市場は週初利益確定売り等で一服感があったが、週末にかけて、金が史上最高値を更新するなど、商品市場に再び資金が流入している。
この商品高は、じわじわと世界の経済に悪影響を与えてきており、今後も株式市場の上値を抑える要因となろう。
実際、米国の1〜3月期の実質GDPは、エコノミストの間で、原油高の理由により、見通しの引き下げが相次いでいる。
ガイトナー財務長官本人もTV番組で、ガソリン価格の上昇により、景気回復が小幅に減速すると発言しているくらいだ。
先週から発表している米企業決算は、悪くはない内容だが、あまりにも市場の期待が大きすぎるため、決算発表した企業がことごとく売りを浴びている。
FRBのQE2(量的緩和第二段)による大量のマネーの供給で昨年11月から上昇してきた米株式相場であるが、実態とのかい離が少しずつ浮き彫りになってきているため、今後調整を余儀なくされるであろう。
今週は、米国でインテル、アップル、ゴールドマンサックスなど、大企業の決算が出揃うので、決算発表を受けて後の米国株式市場の動きに注目である。