ビットコイン価格が500万円を下回り、現在480万円くらいで推移している。
今回の下落の原因はいくつかあるが、そもそも米国のインフレ懸念で長期金利が上昇し、それを嫌気して、米国株式市場が下落に転じた。
これを受けて、機関投資家のリスク資産を売却する動きが出て、世界のリスク資産の確定売りが出た。
ビットコインは機関投資家の購入も増えているし、高リスク資産との位置付けであり、この動きに併せて、利益確定で売却されたのだろう。
ここにテスラのBTC決済停止報告、イーロンマスクのビットコインの売却を示唆するツィートや環境に良くないといったことを示唆するツィートを受け、ビットコイン市場が弱気になり、一気に売却が加速した。
これを受け、イーロンマスクがテスラはビットコインを売約していないというツィートで釈明をし、ビットコイン価格は安値から戻している。
もともと、ビットコインが高値を更新していたのは、テスラのビットコイン大漁購入から始まる機関投資家及び個人の連れ買いであって、ビットコイン自体になんらかの革新的な動きがあったわけではない。
今回はその拠り所であるイーロンマスクが、ビットコインを売り逃げたと市場が早とちりしたのであろう。
ビットコインはこのような状況であるが、イーサリアムなど他のアルトコインでは、ビットコインほど今回の影響を受けていないものもある。
仮想通貨市場全体は確かに下落しているが、その中の動きとして、ビットコインの仮想通貨の中での位置付けがやや変化したように感じる。
今後は、ビットコイン一点買いというよりは、アルトコインの選別買いが強まるのではないかと思われる。
イーサリアム、バイナンスコイン、カルダノ、Polkadot、Solanaなどスマートコントラクト機能もある独自チェーン上位銘柄に更に注目が集まっていくであろう。