オバマ大統領のノーベル平和賞は米国の足かせに

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■ 相場コメント
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・8連休の休場明けで注目された中国株式相場は大幅高。休場中、
世界経済が回復する兆候が示されたことが上昇の背景。

・欧州株式相場は下落。FRBのバーナンキ議長が8日に「経済見通
しが十分に改善すればFRBは引き締め準備態勢に入ることになる
だろう」と発言したことを、時期尚早だとネガティブに捉えた。

・一方、米国株式市場は上昇。企業決算に対する期待から堅調に
推移した。

・相場全体としては、FRB議長の発言がきっかけとなり、ドル
キャリートレード（※）を一旦手じまうことから、ドル高の
流れとなっている。
（※）金利の安いドルを借りて、新興国等のリスク資産に投資
する取引

・ただ、この流れは一時的なもので、G20で合意したドル安の
大きな流れは変わらないであろう。

■ トピック
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・オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した。

・「核兵器なき世界」を提案しただけで、まだ、何も実績がない
人が受賞したのは歴史的にみても異例である。

・なぜ・・・？　オバマ大統領本人も戸惑っていた。

・最初は威信を取り戻したい米国が手をまわして受賞させたか
とも思ったが、ノーベル平和賞を決めるのは、中立的なノルウェー
であり、このオバマ大統領の反応からも考えすぎであろう。

・ひとつ思惑があるとすれば、米国に足かせを嵌めたい人たちの
思惑であろう。

・要するに、これで米国は口だけでなく「核兵器なき世界」を
目指して行動をしなくてはいけなくなったし、世界各国の同意
なしに、勝手に戦争はできなくなったのである。

・ノーベル平和賞受賞者は、真の平和主義者でなければならない
からである。

・オバマは「平和」という名の足かせを嵌められたのである。

・この決定を一番喜んだのは、米国に戦争をしかけられる危機に
瀕していたイランではないか。

・これで、核開発に関連してイランが誠実な対応をとる限りは、
米国、イスラエルに戦争をしかけられることはなくなった。

・中東の大国イランが残ることで、イランを擁護している中国、
ロシアが中東に影響力を行使し続けることができる。

・今後、中東の構図が、サウジアラビア−米英を軸とした体制
からイラン−中ロを軸とした体制に移っていくのか、注目である。

■前日の市況
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●株式：高↑

ＮＹダウ　 9,864.94 (+78.07)

日経平均　 10,016.39 (+183.92)

香港ハンセン　 21,499.44 (+6.54)

ドイツDAX指数　 5,711.88 (-4.66)

日経225先物（シカゴ）　 10,085 (+185.00)

●債券：金利高↑
　　
米国10年債　 3.38% (+0.13%)

日本10年債　 1.27% (+0.02%)

独10年債　　 3.20% (+0.09%)

●為替：資金の流れ（円→ユーロ→ドル）
　　
ドル−円 89.74 (+1.36)

ユーロ−円 132.20 (+1.47)

ユーロ−ドル 1.4727 (-0.0065)

豪ドル−円　 81.13 (+1.04)

●商品：安↓

CRB商品指数 262.55 (-1.36)

NYMEX 原油先物 72.29 (+0.85)

NYMEX 金先物 1,049.60 (-6.80)