ＥＵの衰退とマネーの流れ

おはようございます。

本日もどうぞよろしくお願いします。

■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
21,330.67
(-53.82)

ドイツDAX指数　
6,012.31
(-11.97)

ＮＹダウ　
10,779.17
(+45.50)

日経平均　
10,744.03
(-102.95)

日経225先物（シカゴ）　
10,795
(-25.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ユーロ→円→ドル）

ドル−円
90.39
(+0.12)

ユーロ−円
122.98
(-1.03)

ユーロ−ドル
1.3604
(-0.0134)

●債券
米国10年債　
3.68%
(+0.04%)

日本10年債　
1.37%
(+0.02%)

●商品
NYMEX 原油先物
82.14
(-0.56)

NYMEX 金先物
1,127.80
(+9.80)

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■ 相場コメント
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（アジア）
・中国当局が銀行に融資ペースを抑制す
るよう促したことや手形オペで資金吸収
を強化したことを受け、マネーの供給量
減少に対する懸念が出て、中国株、香港
株とも下落となった。

（欧州）
・ギリシャの株式市場が大幅安。同国の
首相がＥＵに対して金融支援を催促した
ことやIMF（国際通貨基金）に金融支援
を求めているとの報道が出て、ギリシャ
問題が混乱している印象を市場に与えて
いる。

・ドイツがＥＵでの財政支援に難色を示
しているようだ。

・このドタバタを受け、欧州株は下げ、
ユーロがドルや円に対して再び、売られ
ている。

（米国）
・景気に関する経済指標の良い結果を受
け、買いが優勢となった。

・オバマ大統領が約1兆5千億円の雇用対
策法案に署名したことを好感し、相場の
上昇を後押しした。

（まとめ）
・ギリシャ問題が再燃。ＥＵの財政支援
は財政的な余裕があるドイツとフランス
が軸であるが、ここにきてドイツが反対
を表明している。

・ドイツの思いとしては、ギリシャ問題
が解決しても、アイルランド、スペイン
、ポルトガルと次々と負担を求められる
可能性があり、安易に了承できないとい
うことであろう。

・昨年12月、ＥＵが主導した環境会議が
頓挫、昨日もＥＵが主導したクロマグロ
禁輸案が否決され、ＥＵの押し付け外交
が上手く機能しなくなってきた。

・そして、ギリシャ問題の混乱、経済停
滞、一時はドルの次の基軸通貨はユーロ
と言われた時期もあったが、今や見る影
もない。

・ＥＵは今は世界一の経済圏であるが、
既に成熟しており、ゆっくりと衰退の道
を辿っている感じだ。

・一方、中国とインドを中心としたアジ
アは経済成長を加速させている。

・中長期的にみて、世界のマネーの流れ
はやはり欧州からアジアである。

・基軸通貨ドルがその間に介在する。

・ユーロ→ドル→アジア通貨
（マネーは右に流れるので右にいくほど
通貨価値は高くなる）

・短期的にはいろいろ動くとは思うが、
中長期的にはこの流れに沿った動きと
なろう。

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