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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン
21,384.49
(+361.56)
ドイツDAX指数
6,024.28
(+53.29)
ＮＹダウ
10,733.67
(+47.69)
日経平均
10,846.98
(+125.27)
日経225先物（シカゴ）
10,820
(+35.00)
●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ユーロ→円→ドル）
ドル−円
90.27
(+0.02)
ユーロ−円
124.01
(-0.29)
ユーロ−ドル
1.3738
(-0.0035)
●債券
米国10年債
3.64%
(-0.01%)
日本10年債
1.36%
(+0.00%)
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■ 相場コメント
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（アジア）
・前日、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）
が低金利を長期にわたり維持する方針を
表明したことを受けて、大量のドルの供
給が維持されることの安心感が広がり、
中国株、香港株、日本株をはじめ、主要
なアジア国の株式相場は上昇した。
（欧州）
・アジアと同様ＦＲＢの表明を受け上昇。
・特にドル安に伴う、商品価格の上昇か
ら、資源株に買いが入った。
（ちなみに、ドルの価値と商品価格は逆
の動きをすることを覚えておくとよい。
ドル高であれば商品安、ドル安であれば
商品高である。ここでいうドル高・ドル
安とは円−ドルの話ではなく、ドルが世
界の他通貨に対し、相対的に高くなった
か安くなったかを指す）
（米国）
・欧州と同様の理由で株式相場は上昇。
（まとめ）
・注目の日銀は昨日追加金融緩和策を決
めた。
・年0.1%の金利で3ヶ月の資金を市場に
供給する「新型オペ」の供給枠をこれま
での10兆円から20兆円に拡大するもの。
・これで円高に歯止めがかかり、日本株
はこの発表後さらに上昇して引けた。
・米国のドル、日本の円が長期間低金利
を維持する方向になったため、世界市場
全体に安心感が広がり、投資家はリスク
を取り始めた。
・低金利のドルや円を借りて、新興国等
の高金利通貨の資産に投資するドルキャ
リー取引、円キャリー取引が復活してく
ると予想される。
・短期的な投資であればこの流れに乗っ
て同様のポジションをとればよいと思う
が、リスクもあるので注意が必要。
・気になるのは人民元切り上げの動き
である。
・人民元切り上げにより、中国経済が
想定以上に失速した場合に中国株が暴落
し、新興国に波及するケース。
・人民元切り上げを拒否し、中国が保有
する米国債を売却すると示唆して、米国
債が暴落するケース。これは世界中にど
んでもない混乱をもたらすため、そんな
ことはしないと思いたいが。
・あとは、米英の債務リスク。これに
フォーカスがあたると、ドル、ポンドが
急落する。ポンドは既にその予兆が出て
いるが。
・投資するなら、このようなリスクも想
定した上で、損切りポイントを決めて投
資するとよい。
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