ルービニ教授の予想

想定利回り7.0％の不動産ファンド

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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
22,103.53
(-34.64)

ドイツDAX指数　
6,230.83
(-19.86)

ＮＹダウ　
11,019.42
(+13.45)

日経平均　
11,161.23
(-90.67)

日経225先物（シカゴ）　
11,225
(-70.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ドル→円→ユーロ）

ドル−円
93.16
(-0.07)

ユーロ−円
126.83
(+0.15)

ユーロ−ドル
1.3614
(+0.0026)

●債券
米国10年債　
3.82%
(-0.02%)

日本10年債　
1.39%
(-0.02%)

●商品
NYMEX 原油先物
83.97
(-0.23)

NYMEX 金先物
1,151.40
(-4.10)

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■ 相場コメント
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（アジア）
・香港株は中国の銀行が資本不足に陥っ
て、貸出が抑制されていることを嫌気し
、下落となった。

・一方、中国株は今週末に中国株式市場
で株価指数先物取引を開始することを受
け、大型株に機関投資家の買いが入って
上昇した。

（欧州）
・アルミニウム生産大手米アルコアの
1-3月（第１四半期）決算で、売上高が
アナリスト予想に届かなかったことを
嫌気し下落。

・さらに、原油価格の急落を受け、エ
ネルギー株が軟調となった。

（米国）
・株式市場は横ばい。

・欧州と同様米アルコア決算が相場を
圧迫したが、今後の大手銀行や主要ハ
イテク企業の決算に期待が高まってい
る。

・少し期待先行になり過ぎではないか
と思うが。

（トピック）
・米ニューヨーク大学にルービニとい
う教授がいる。

・彼は米国発の金融危機を予想したこ
とで有名である。

・彼の最近の発言は２つ。

（１）人民元は５月に３〜４％切り上
がる。

（２）米FRB（中央銀行）は来年初めま
で現在のゼロ金利を維持し、一旦中止
した証券購入を再開する。

（１）については、これまで書いてき
たとおり。

（２）については、楽観的な米国市場
に警告を発している内容である。

・根本にあるのは、米住宅市場に一向
に明るい兆しが見えないことであろう。

・米住宅ローンは約２００兆円。

・実はおよそこの６割の１２０兆円を
FRB自体が保有しているのである。

・そして、この３月にこのFRBはこの
住宅ローン（証券化商品）の買取を
やめてしまった。

・銀行は貸出に消極的で、FRBも資金を
供給しなくなった今、十分な資金が住宅
市場に流れなくなっているのである。

・当然、マネーの供給が少なくなれば、
住宅ローン金利が上昇する。

・そして住宅市場はさらに冷え込むの
である。

・米国企業が１００兆円の余剰資金を
抱え、銀行も手元に１００兆円の資金
を置いているが、この資金は住宅市場
には回っていない。

・こんなマネーが回っていない状況で
FRBは利上げなどできないということだ
と思う。

・米国市場は楽観的になっているが、
こんな時はルービニ教授のような冷静
な目が必要であろう。

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