今週の相場 - NFTで資産運用

今週もどうぞよろしくお願いします。

■ 相場コメント
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・先週はスペインに振り回された週であ
った。

・週の前半は、スペインの銀行危機で世
界の相場が下げ、一旦収まったかに思っ
たこの問題も、週末のフィッチによるス
ペイン格下げにより再び不安が再燃した。

・スペインはギリシャのGDPの5倍の規模
で、世界の市場に与える影響は大きく、
不安の連鎖を広がっている。

・銀行間の市場でもドル調達金利、ユー
ロ調達金利とも各々3ヶ月0.54%、0.64%
と高どまりしており、銀行同士お互いの
クレジットを不安視している状況が続い
ている。

・この分だと市場の信頼回復にはまだ、
時間がかかりそうなので、今週もだらだ
らと下げる相場が続くと予想する。

・振り返ると、2008年にリーマンショッ
ク以降の世界経済危機を安定させるのに、
G20の約500兆円の財政支出と金融緩和
（利下げ）という国際協調によって乗り
超えた。

・要するに、各国の巨額の民間債務を
中央銀行を含む公共部門に移して、なん
とか危機を凌いできたということ。

・ただ、現在はこうした巨額の政府債務
を転嫁する場所はもうどこにも残ってお
らず、金融市場が圧迫されて今、また
金融危機に陥ろうとしている。

・ここまでくると、誰かがこの負担をし
なければ収まらない、つまり、デフォル
トをし、債務者に負担させるか、納税者
が負担するかである。

・前者であれば世界的な金融危機が再燃
するし、後者であればその国の経済は
低迷する、どちらもしないのであれば、
時間が稼げたにしろ、これもいずれ金融
危機に発展するであろう。

・債務危機に陥っている国は、ストライ
キ等恐れず、納税者に負担をさせるとい
う強い政治の意思が必要だと思う。

・こうして信頼が回復するのであれば、
しばらくはその国の経済は低迷はするも
のの、世界危機に発展することはなく、
世界の景気も緩やかに回復していくであ
ろう。

・ここしばらくは、債務危機に陥ってい
るユーロ各国及びユーロ加盟国全体が財
政再建に向けて、強い政治的意思を示せ
るかに注目すべきであろう。

・今週末に韓国でG20 財務省・中央銀行
総裁会議、今月26-27日は、G20首脳会議
が開かれる。

・特に欧州危機及び金融規制に対する
各国の対応にも注目していきたい。

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