ブラジルもエルサルバドルに続くか?

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coinpost.jp

昨日、ビットコインを法定通貨にしたエルサルバドルで、ビットコインの利用が進んでいる話をした。

同じ中南米にあるブラジルでもビットコインを法定通貨化する動きが今後加速するかもしれない。

 

エルサルバドルは人口650万人、名目GDPは3兆円程度で世界ランキングで105位だから、小国といえよう。

一方、同じ新興国でもブラジルは、人口2億1千万人と世界6位、名目GDP220兆円と世界9位の経済大国である。

そんなブラジルもレアルという通貨を持っているが、過去デフォルトの経験もあり、国際通貨としては信頼が今ひとつで、よってインフレ率も高い国として有名である。

そういう意味では、インフレへの対抗としてビットコインなど仮想通貨を保有するニーズは強い。

 

このブラジルでは仮想通貨の普及が進んでいる。

既に約1,000万人以上が仮想通貨を所有しており、ブラジル中央銀行の調べによると、2021年の年初から8月までに42億7,000万ドル(約4,880億円)相当の仮想通貨を海外から取得しているようだ。

 

また、仮想通貨指数と連動したETFや、ビットコイン(BTC)ETF、イーサリアム(ETH)ETFもすでに承認され、取引されている。

規制など法的な整備については、今月初めに、ブラジル連邦議会下院で仮想通貨規制法案が提出された。法案では、仮想通貨サービス事業者の登録制度や、投資家保護などが提案されている。

 

ブラジルではすでに決済手段のデジタル化は進んでいるため、ブラジル人が仮想通貨を購入するのは「ハイリスク・ハイリターンな投資先」を探しているからではないという。

また、ある調査によると、ブラジル国民の48%がビットコインの導入を望んでおり、31%が賛成、17%が強く賛成しているらしい。

 

この分でいくと、既存のレアルと併存させる形でのビットコイン法廷通貨化ということも十分あり得る話である。

エルサルバドルと違って、ブラジルは経済大国であるから、もし、そうなったら仮想通貨市場に対するポジティブな影響はかなり大きいであろう。

IMF(国際通貨基金)をはじめとした既存中央集権勢力もかなりびびるかもしれない。

 

ブラジルの動向には引き続き注目していきたい。