レンディング大手セルシウス(Celsius)が資金引出を停止した。
これを受け、パニックとなりCelsiusのトークンCELが一時50%急落した。
今は、急落前の水準近くまで戻ってきている。
セルシウスのビジネスモデルは、銀行のモデルに近い。
顧客からセルシウスの口座に仮想通貨を預けてもらい、金利を支払う。
仮想通貨を担保に資金を貸し出して金利を受け取る。
余った資金は、セルシウス自身で運用に回して利回りを得る。
こんなビジネスモデルである。
この難点は、流動性となる。
相場の変動がない時は何も問題は起こらないが、相場が急落し出すと、流動性が枯渇する。
つまり、顧客が預けた仮想通貨を一気に大量に引き出そうとすると、その仮想通貨をセルシウスが運用に回しているので、すぐ売却ができず、顧客は仮想通貨を引き出したくても引き出せなくなるのである。
こういう状況を流動性危機という。
セルシウスは一時停止している間に、流動性を確保するために、5,000億円近い預かり資産を順次売却していくので、一時市場に大きな売り圧がかかるであろう。
これがさらに仮想通貨の下落を呼ぶのである。
仮想通貨を中長期で保有する方針の人にとっては、投げ売りを拾うまさに絶好のチャンスである。
下落局面であるが、特にイーサリアムは実力以上に売却されているので、少しずつ追加購入をしている。
混乱の時こそ、冷静になって買える勇気が必要であろう。