NFTの発行者(クリエイター側)の収益源は2つある。
1つ目は、最初発行時に入る収益である。10,000円で100個販売すれば、100万円が発行時収益となる。
2つ目は、NFTが売買される時の手数料である。手数料はスマートコントラクトのプログラムに設定できるものもあれば、できないものもあるため、今はマーケットプレイス側で発行時に設定する場合が多い。5%に設定すれば、そのマーケットプレイスで例えば10,000円のNFTが1個売買されるごとに、500円の収益が発行者に入る。
今の市場の主流は、発行時の価格を抑えて、例えば無料とかにして、NFTの保有者を増やし、そのNFTが二次流通で売買されることで手数料を得るモデルとなっている。
今回の「Sudoswap」は、この二次流通の手数料をゼロにもできるようにし、低い手数料を推奨するマーケットプレイスとなっている。
これにほかのマーケットプレイスが反発している。
私もこの流れには反対である。
もちろん、二次流通で購入する側からすれば、安いに越したことはないが、発行者側は何もメリットがない。
もし、ゼロに設定すると、発行者はいくら売買されようが、手数料が入ってこないためそのNFTの面倒を見なくなる。
発行時に手数料を高額にとって、あとはメンテナンスをしないということになりかねない。
メンテナンスフィーが入ってこないので、メンテナンスするメリットがないからである。
また発行者側は後で収入がないとなると、発行時に高額な手数料を要求するようになり、発行価格が上がるし、詐欺も増える。
ますます、NFTを購入する人が減少するのではないかと思う。
まだ、この市場は立ち上がったばかりで、NFT購入者の裾野を広げる必要があるので、今の主流のように、発行時価格を下げ、流通でロイヤリティ収入を得ることが必要と思う。
皆さんはどのように考えますか。