米国債の最後の買い手はやはりFRB

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  • 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は6日、長期国債買い入れについて、米連邦準備理事会(FRB)は現時点でクレジット市場の緊張を緩和させる上で最善の方法とは考えていない、との見解を示した。
  • 下記のとおり米国の2009年予算は約200兆円の記録的な赤字になる。経常赤字国の米国はこのファイナンスを海外に頼らなければならない。引き続き中国、日本には継続保有してもらうものの、追加購入には限界がある。

    

  • ここで最後の買い手として期待されているのが、FRBである。自分の借金証書を誰も引き受けてくれないので、自分で買い取るという禁じ手である。この策でしばらくは延命できるが、限界を超えるとインフレを誘発することになる。FRBはこれを恐れている。
  • 今週は約6兆3千億円規模の米国債入札を控えていることもあり、先週のダドリー発言に市場は過敏に反応し、先週末に10年債の利回りは2.81%→2.88%に上昇した。市場はFRBの購入を織り込んできており、FRBの逃げ場はなくなりつつある。
  • 米国債の最後の買い手はやはりFRBとならざるを得ないであろう。

    


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