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米国債格下げと基軸通貨ドルの呪縛

本日、3大格付会社の1社S&Pが、米国債の格付をAAA→AA+ に格下げしました。
ベルギーの格付と同じです。日本はAA−なので、それでも日本より上ですが。

このニュースで金融界に激震が走っています。

世界で最も信用され、最も多く発行されてきた米国債です。世界の誰もが直接、または間接的に保有しています。
個人も各国金融機関も各国政府もです。

もし、格下げで米国債の価値が下がると思い、みんな売りを出したら、米国債の価格は暴落、保有者は損失を抱えるし、金利は急上昇、米国政府の今後の利払い負担が増します。
みんな一斉にひどい目にあいます。

米国債が暴落し、買い手がいなくなり、本当にデフォルトされたら、それこそ世界中が困ってしまうので、各国政府、各国金融機関中心に、米国債の価格が下がれば、買い支えていくでしょう。

もうひとつ怖いシナリオは、ドルの大暴落です。
ドル紙幣はFRBというところが発行しています。
ドル紙幣は借用書ですから、何かの資産の裏付けでドルを発行しているのですが、わかりますでしょうか。

金ではありませんよ。金もFRBの資産にありますけど。
実は米国債です。FRB資産の約60%が米国債になっています。約35%がファニーメイ等の住宅公社の債券とモーゲージ債です。
この約35%の資産は腐っています。
ということは、これまでドルは資産の約60%を占める米国債の信用で成り立っていたことになります。
この米国債の信用が落ちれば、当然、基軸通貨ドルの信用も落ちます。
ドルの価値が更に下がるということでしょう。

基軸通貨であるドルの価値があまりにも下がると、これもみんな困ります。誰もがドル資産を保有しているからです。
米国債のように紙幣にデフォルトはありませんが、急激に下がらないようにみんなで買い支えなければいけなくなるでしょう。

既にG7(先進国7カ国)のお偉いさんで電話会議が開催され、みんなでドルを買い支えましょうと、話しているようです。
各国政府の資金を使って、ドル資産、つまり、米国債を買うということになります。
各国政府が米国債を買うはめになり、結局、米国の借金の肩代わりをすることになりそうです。

これはまさに基軸通貨ドルの呪縛に嵌っているということです。
ドルを一斉に売ってドルが暴落したら、金融システム自体が駄目になり、世界全体が大きな損失を被ります。
それを考えると、さすがにドルを売るに売れず、逆に買い支えて保有量を増やします。
そして、ドルの発行量は増え続け、ドルの価値は更に下落しますが、また、買い支えるという、この繰り返しです。

他に基軸通貨ドルに変わる通貨があれば、そちらに乗換えでいくのですが、ユーロもこんな状況だと、やはりドルを買わざるを得ません。
世界中が基軸通貨ドルの呪縛からは、当面逃れられないということです。

ということで、ドルは大暴落はないが、今後も緩やかに下落していくことになると思われます。

ドルの価値と逆の動きをする金の価値は今後も緩やかに上昇していくことでしょう。