BRICSのIMF債購入でドル離れが鮮明に

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先月27日、IMFは声明を発表し、史上初となるIMF債を最大100億ドルロシア向けに発行する方針を明らかにした。今月5日に入り、中国も最大で500億ドル購入すると発表した。ブラジルやインドも前向きに検討している。・・・



BRICS

 


これはBRICSと呼ばれる新興国が、これまでのように外貨準備で米国債を一辺倒に購入するといった方針を転換したのものだといえよう。

重要なのは今回のIMF債はドル建てではなく、SDR建てで発行するということである。SDRはドル、ユーロ、円、英ポンドの4通貨で構成する合成通貨単位。IMFが金やドルなどを補完する二次的な準備資産として1969年に創設したものである。現在のSDRの構成比率は、以下のとおりである。 
米ドル 45%
ユーロ 29%
日本円 15%
英ポンド11%

今回の流れをもう一度確認すると、非常に大きな流れの変化だということがわかる。米国に資金が還流しなくなるのである。
これまで:BRICS→ 貿易等で儲けたお金(外貨準備)→ 米国債(ドル建て)購入→ 米国に資金還流、ドル需要増大、
今後:BRICS→ 貿易等で儲けたお金(外貨準備)→ IMF債(SDR建て)購入→ IMFに資金還流、ドル需要減少

ちなみに、SDRの構成比率は2010年末に見直される予定。ノーベル経済学賞の受賞者で「ユーロの父」と呼ばれるロバート・マンデル氏によると、中国元を加えて、以下のとおりになるのが理想だといっている。中国の実力からいって当然であろう。

米ドル 40%
ユーロ 29%
日本円 15%
中国元 11%
英ポンド5%