ジム・ロジャーズの農産物に対する見方とは

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ジム・ロジャーズは6月11日の大和証券投資信託委託(株)のインタビューの中で、コモディティの中でも農産物が投資先として非常に良いと話している。

「多くの農産物は、依然として低価格のままで、史上最高値に比べて非常に低い。農産物は価格が低く、しかも在庫が少なく、増産もそれほど見込めないというファンダメンタルズの良さもあるので、投資先として優れている。自分も買い増している」との内容である。

農産物についてはあまりよく知らないので、農産物の代表の一つである「大豆」について簡単に調べてみた・・・。

 


大豆

 


(用途)
日本は大豆を年間約4百万トン輸入しているが、豆腐や納豆、味噌などの食品用にはその18%しか使われず、残り
はすべてサラダ油などの製油用に使われている。また、世界を見ても、大豆を圧砕して大豆油と共に生産される大豆粕は、牛、豚、鶏などの家畜の重要なたんぱく質補助飼料となっており、飼料向け大豆粕の需要も急拡大し、原料大豆の需要も著しい伸びを示してようだ。


(年間生産量)

世界の大豆(生産量)


(出典) USDA「世界の農業生産、世界の貿易」



世界の2008年度の年間生産量は224百万トンで、アメリカがその36%、ブラジルが25%、アルゼンチンが20%、中国が7%を生産しており、この4国で世界の約9割(88%)を生産しているという状況。


(輸出量)

世界の大豆(輸出量)


(出典) USDA「世界の農業生産、世界の貿易」



世界の2008年度の大豆輸出量は75百万トンでアメリカが42%、ブラジルが33%、アルゼンチンが17%とこの3カ国で世界の輸出量の92%と輸出国が限られている状況。最大の輸出国のアメリカの動向が市場価格に大きく影響するといえる。輸出量は過去5年でみると増加傾向にある。

(輸入量)


世界の大豆(輸入量)

(出典) USDA「世界の農業生産、世界の貿易」


世界の2008年度の大豆輸入量は74百万トンで、過去5年でみると増加傾向にある。その中でも2008年度は中国の輸入量が世界の輸入量の49%とその約半分を占めている。4年前の2004年度と比べると、輸入シェア41%→49%、輸入量10百万トン増(日本の輸入量の2.5倍)と爆発的な需要増が国内生産では追いつかず、輸入に大きく頼っている状況である。

(価格)




シカゴ大豆のサムネール画像

シカゴ大豆相場は、2006年までは概ね500を推移してきたが、2007年からは上昇相場に入っている印象。近年は昨年2008年7月に1663のピークをつけ、2008年末に一旦底を打ち、また直近上昇に転じている。

(コメント)
中国の経済発展とともに需要が大幅に増加して一方で、生産国、輸出国が限られているため、中国の需要増が価
格に大きな影響を及ぼし、近年の価格上昇の一因となっている。

生産面で見ると昨年のアメリカの在庫率は3.6%を過去50年で初めて4%を切っており、これが直近の価格高騰を生んでいる。アメリカの動向が相場に強い影響を及ぼすことがわかる。

このように中国は食料面ではアメリカに大きく依存しており、生命線を握られている構図が浮かび上がる。この2国間の関係は、第二次、第三次産業だけみていると見誤る。農業、資源を含めた第一次産業も含めて2国間関係を考えるべきである。そうするとアメリカに対して中国が圧倒的に優勢と見える今の構図も必ずしもそうではないということがわかる。中国はアメリカなくして国民を食わせていけないのである。

相場の面でいうと、中国他人口の多いBRICs各国が経済発展すればするほど、自ずと農産物の価格が上昇していくのであろう。ジム・ロジャーズの言うように農産物は投資先として優れているといえる。

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