世界金融経済の過去・現在、そして未来(2)

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本日の相場:株価は回復するものの、米CITの破綻の懸念材料も

<株式> 価格 前日比
株高    
NYダウ  8,359.49 27.81
日経平均  9,261.81 211.48
香港ハンセン  17,885.73 631.10
ドイツDAX指数  4,781.69 59.35
     
<債券>    
債券安    
米国10年債  3.46% 0.11%
日本10年債  1.32% 0.03%
独10年債 3.30% 0.03%
     
<為替>    
ドル高、円安    
ドル−円 93.34 0.47
ユーロ−円  130.26 0.37
ユーロ−ドル  1.3949 -0.004
豪ドル−円  73.75 1.09
     
<商品>    
商品高    
NY金先物 923.00 2.50
NY原油先物  59.40 -0.55
CRB商品指数 236.20 2.59

 

(ショートコメント)
6月の米卸売物価指数(PPI)総合指数は予想を大きく上回って上昇したが、市場は米ゴールドマン・サックス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の決算内容が予想を上回ったことの方に大きく反応した。

一方、米大手ファクタリング会社のCITの政府支援問題が浮上、新たな火種となっており、この動向次第では相場が急落することも有り得るので、注意すべき。

(参考)CIT社はファクタリングで約100万社の米中小企業を顧客にもち、鉄道車両リースや航空機向け融資でも大手。

680億ドルの負債を抱えており、10億ドルの社債の償還期限を来月に控え、破綻一歩手前の状況。倒産すれば760社の製造業者をも破たんのリスクにさらすほか、30万社もの小売業者にとっての「危機を急加速させる」ことになる。


 

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ついでに、政権中枢に入れば、税制、金融規制改革も思いのまま。

GS経営陣在任中の「子飼い」のため、

将来、「回転ドア」で古巣か、或いは他の投資銀行ヘッジファンドのトップに天下った際のために、

キャピタルゲイン課税も、相当に金持ち優遇にしている。

ルービン氏に至っては、次の職場での活躍を容易にするための「規制改革」まで行った。・・・

TIME グリーンスパン、ルービン、サマーズ3人20090715.png
ルービン財務長官、グリーンスパンFRB議長、 サマーズ財務副長官(クリントン政権期)

「世界を救う3人」と呼ばれていた。

実は、世界の富を合法的に懐に入れた稀代の詐欺軍団ではないのだろうか...

(写真は米TIME誌表紙より)

1999年の「GLB法(グラム・リーチ・ブライリー法)」制定による、

グラス・スティーガル法」(銀行・証券業間のファイアー・ウォール 1933年制定)撤廃である。

従来、商業銀行は、「州際銀行法」の範囲内で、

シティバンクは、NY、バンク・オブ・アメリカは、カリフォルニア、

といった具合に、業務エリアを区分されていた。

この規制も改正され、商業銀行の全米エリア展開が促進する。

これに対抗して、投資銀行も規模を追及していく。

あってはならない、「銀行の巨大化」の幕開けであった・・・・

ルービン氏は、財務長官在職中に、こうした規制改革を遂行しつくり、グリーンスパンから「歴代で最高に有能な財務長官だった」との賞賛を受けつつ同職を辞任。副長官のローレンス・サマーズ氏が財務長官に昇格する中、自身はシティー・バンクの会長となって、「自分が緩和させた規制」の中で、シティーを拡大路線に走らせていった。

この過程で、同時に拡大を迫られた古巣、Goldman Sacksも上場し、他人の金を使って規模拡大をせざるを得なくなる。

一方、シティーは、ルービン氏の指導の下、時価総額は、ピーク時の2700億ドルから70億ドルを下回る水準まで低下。

ついに、近日、ダウ平均から除外された。

今や米国政府が30-40%の株式を保有する、「国有銀行」へと転落している。

こうした自前で開発した、金持ち優遇税制、銀行経営者の収入拡大のための規制緩和、の枠組みの中で、

シティーを実質破綻に追い込み、「引責辞任」したルービン氏は、1億ドルを超える程度の報酬で涙を飲んだ。(そんあわけはない!笑いがとまらないでしょうねぇ。。。)

最後まで記事をお読み頂き、ほんとうに、ありがとうございます。

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