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■前日の市況
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●株式:アジア、欧州安↓、米高↑
NYダウ 9,882.17 (+14.21)
日経平均 10,212.46 (-150.16)
香港ハンセン 22,169.59 (-420.14)
ドイツDAX指数 5,635.02 (-7.14)
日経225先物(シカゴ) 10,160 (-100.00)
●債券:欧米金利低↓、日本金利高↑
米国10年債 3.45% (-0.11%)
日本10年債 1.39% (+0.01%)
独10年債 3.27% (-0.08%)
●為替:資金の流れ(ユーロ→ドル→円)
ドル−円 91.77 (-0.38)
ユーロ−円 135.76 (-1.27)
ユーロ−ドル 1.4793 (-0.0077)
豪ドル−円 83.91 (-0.53)
●商品:高↑
CRB商品指数 275.97 (+0.09)
NYMEX原油先物 79.34 (+0.75)
NYMEX金先物 1,036.30 (-3.60)
■ 相場コメント
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・香港株式相場、中国株式相場とも下落。
・欧米市場の株式急落を受け、利益確定売りの動きが高まった。
・香港株式は、高級住宅向け住宅ローン規制の方針に対する
懸念、中国株式は、政府の景気刺激策縮小への懸念も売りを
後押しした。
・欧州株式相場は下落。
・金融機関への増資懸念を背景に株価の割高感から利益確定売り
の動きが高まった。
・米国株式相場は小幅上昇。
・8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数の4ヶ月連続の増加に
より、住宅価格の底打ちが示唆されたことを好感して買いが
優勢となった。その後、10月の米消費者信頼感指数が予想に
反して低下したものの、前日比プラスを維持した。
・株式市場は期待で買われるが、もはや株式市場に一時の勢い
はない(期待は剥げ落ちた)。今後は、現実的な債券市場の
動きを注視する必要があろう。
■ トピック
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・ホンダが決算を発表したが、業績が急回復している。ハイ
ブリッド車などの低燃費車が好調のようだ。
・エコカーはハイブリッド車から電気自動車に進んでいくが、
どちらにしても心臓部となるのが、エンジンではなく、電気を
貯める蓄電池であり、今後は、電池技術と電池の素材が自動車
産業の勝負を決める。
・現在、蓄電池の本命のリチウム電池では、パナソニック・
三洋電機、ジーエス・ユアサコーポレーション等日本勢が
選好しているが、韓国・中国の追い上げが激しい。
・一方、電池の素材となるリチウムはボリビアが世界の埋蔵量
の半分、レアアースは中国が世界の埋蔵量の6割を握ると言われ
ている。
・エコカー時代は、日本の自動車産業にとって、技術面で圧倒
的な優位に立っているわけでもなく、ガソリン時代より資源の
足かせも強い。
・このような状況の中、米国は政府が電気自動車産業支援と
して電池を中心に2,230億円の助成を決めた。
・日本も、これまでのように、ちまちましたエコカーの普及支援
等をするのではなく、早急により大規模な産業支援をすべき時
がきている。
・新興国の追い上げも激しい中、悠長に構えてもいられないの
である。
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