インドの成長と水不足

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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
20,876.79
(-29.32)

ドイツDAX指数　
5,817.88
(+41.32)

ＮＹダウ　
10,396.76
(-9.22)

日経平均　
10,253.14
(+31.30)

日経225先物（シカゴ）　
10,260
(+30.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（ドル→円→ユーロ）

ドル−円
88.42
(-0.30)

ユーロ−円
121.16
(+0.42)

ユーロ−ドル
1.3700
(+0.0096)

●債券
米国10年債　
3.62%
(+0.01%)

日本10年債　
1.32%
(+0.04%)

●商品
NYMEX 原油先物
80.91
(+1.23)

NYMEX 金先物
1,140.20
(+7.90)

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■ 相場コメント
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（香港株は小幅下落）
・中国政府の不動産市場過熱防止措置へ
の懸念から不動産株を中心に下落した。

・一方、全国人民代表大会の5日の開幕
を控え、政策期待を背景に、農業、再生
エネルギー関連銘柄が買われ中国株は
上昇した。

（欧州株は上昇）
・ギリシャが財政赤字削減に向けた48億
ユーロ（約5,800億円）規模の追加措置を
表明したことが好感された。

（米国株は横ばい）
・ギリシャの追加処置と雇用関連指標が
前月より改善したことを受け、5日の雇
用統計の発表を前に楽観的な見方が強
まっているが上値は重い。

・やはり5日の雇用統計をみないと、リ
スクは取りづらい状況。

【インドの成長と水不足】

・インドのGDPは今年度7.2%と高成長を
維持する見通しであるが、干ばつで農業
生産が落ち込んでいるのが気がかりであ
る。

・大投資家ジムロジャーズもインドにと
っての最大の問題は、インフレよりもイ
ンド北部の大きな水不足にあり、この水
不足に対処しなければ、インドの将来性
はないと指摘している。

・中国の都市化の進展で水不足が深刻化
しており、その対策として、中国南部の
水を水不足に備えて北部へ送る南水北調
事業で多大な投資をしているのは知られ
るところです。

・一方、経済発展を続けるインドも同様
に水不足に陥っています。

・日照り続きの異常気象による渇水等で、
インド全土の半分の地域では水不足問題
があり、このため、農業を放棄したり、
生活をあきらめた人が後を絶ちませんん。

・大都市のムンバイでは、水道料金を大
幅に値上げしたために、騒乱状態にまで
発展しています。

・水不足解消に備えての政府の対応も後
手後手に回っているのが現状です。
　
・オーストラリアの水分野のコンサルタ
ントの予測によれば、インドの水需要は
7000億立方メートルで、2030年には倍の
1兆4,480億立方メートルとなり、中国の
予想8180億立方メートルをはるかに超え
るそうです。

・このように、インドの更なる成長には、
水の確保、水の効率的運用・管理が必要
になるということがわかります。

・中国、インドが今後も成長していくの
は、間違いないでしょう。ただ、成長に
は水不足という大きな足枷があるという
ことを認識しなければなりません。

・中国、インドに投資している人、これ
から投資する人には、この水不足問題の
リスクヘッジの手段の一つとして、あわ
せて、ウォーターファンド等水関連企業
に投資することをお薦めします。

・中国、インドが水不足問題で成長が鈍
化した時、こちらの水関連企業の業績は
伸びていることでしょう。

・現在、このような水関連企業に投資す
る水関連ファンドは底を打って安いので
、買い時でもあるのかなと思います。

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