円売り介入再開か

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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン　
20,787.97
(+212.19)

ドイツDAX指数　
5,877.36
(+82.04)

ＮＹダウ　
10,566.20
(+122.06)

日経平均　
10,368.96
(+223.24)

日経225先物（シカゴ）　
10,545
(+320.00)

●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ドル→ユーロ）

ドル−円
90.32
(+1.20)

ユーロ−円
122.95
(+1.94)

ユーロ−ドル
1.3617
(+0.0039)

●債券
米国10年債　
3.68%
(+0.08%)

日本10年債　
1.30%
(-0.02%)

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■ 相場コメント
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（香港株、中国株とも上昇）
・中国が、5日開幕した全国人民代表大
会で、積極財政と金融緩和維持の姿勢を
表明したことを好感して上昇した。

（欧州株は上昇）
・EUがギリシャ救済の非常時対策を取り
まとめていることが明らかになり、欧州
株、ユーロが買われた。

（米国株は上昇）
・注目の2月の米雇用統計は、非農業部
門雇用者数が前月比3万6,000人減、失
業率9.7%と横ばいであった。

・悪天候の影響で相当悪い数字と予想し
ていただけに、雇用者数の減少が小幅
だったことから、米国株式相場は上昇し、
ドルが買われた。

・一時、リスク回避から円に向かって
いた資金は、昨日の日銀の追加緩和策
検討の報道、米国、欧州の目先の懸念
解消から、ドル、ユーロに資金が戻っ
ている状況。

・過度のリスク回避から少しニュート
ラルに戻ったくらいの話で、企業業績
の改善で景気回復期待から株が買われ
たわけではない。

・この認識に立てば、株式が上がった
からといって、これから積極的に買い
進む状況ではないであろう。

【円売り介入再開か】
・本日の日経の記事によれば、財務省
が2010年度予算案で6年ぶりに外国為替
資金証券の発行上限枠を5兆円多い145
兆円に引き上げたとのこと。

・これは円売りドル買い介入（円を借
りてドルを買うこと）するための円の
借入枠を増やしたことを意味する。

・まだ借入上限枠まで30兆円も余りが
ある中、さらに5兆円も引き上げると
何かあると思われて当然であろう。

・一つは、円高になれば、断固円売り
ドル買いの介入を行い、円安へ誘導す
るという政府の決意を表している。

・別の言い方をすれば、もしドルが売
られ安くなったら、日本が米国債を買
ってドルと米国の財政を買い支えると
いう決意の表れであろう。

・昨日の日銀の追加緩和策対応報道、
今回の財務省の対応をみると、政府の
ドル高円安の方針は明確である。

・なので、今回のようなリスク回避
的な世界の動きで、円が急騰した時は、
安心して、ドル建ての資産を買えばよ
いでしょう。

・円高−ドル安の時は、ドル資産を
安く買えるし、円安にいけば、為替
の収益も得れるから、お得というこ
となのです。

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