リップルという仮想通貨が高騰している。チェーとをみるとこんな感じです。
リップルはメジャーな仮想通貨で、時価総額は約5兆3千億円で、ビットコイン→イーサリアム→バイバスコイン→リップルという順で4番目の大きさ。
2017年末からの仮想通貨ブームで高値を付け、その後低迷、2020年末の第2次仮想通貨ブームで他の仮想通貨と同じように上がっていったが、2020年12月23日に米SECから裁判を起こされ、急落。その後低迷していたが、直近になり、再度上昇してきた。
リップルの裁判については以下を参考にしてほしい。
米SEC等規制当局は、Facebookのリブラの時と同様、このリップルについても強い圧力をかけている。
なぜかというと、そもそもリップルのビジネスモデルに問題があるからだ。
問題というのは、欠陥があるわけではない。
既存の既得権益の利益を直接的に奪いかねないからだ。
現在の国際間送金のほとんどは、世界の銀行を繋げているSWIFTを通じて行われている。SWIFTはベルギーに本部がある非上場企業で世界の各銀行が出資者となっている。
銀行間決済の要と言われている存在である。
ただ、このSWIFTは、送金スピードは遅いし、手数料も高いと、これまでの国際間送金の妨げになっているのも事実である。
これを改革するために表れたのが、リップルという会社だ。
単純にいえば、銀行とかと提携して、リップルの分散型台帳技術を用いたシステムを導入しようという話である。
厳密にいえば、ブロックチェーンも使っていないし、個人が決済でリップルを保有することもない。
これを導入されると、自分達の利益を直接的に奪われるということで、既得権益側が大反対しているのである。
裁判の行方でリップルの価格は今後も上下動すると思うが、そもそも、リップル自体仮想通貨でもないし、ブロックチェーンの革新的な思想も受け継いでいない、ただ、中央集権型の既得権益に置き換わるという話である。
こんな通貨(トークン?)に投資して、ガチホする意味はないであろう。