エルサルバドルが9月7日にビットコインを法定通貨として法制化したという内容は、以前の記事(以下)にも記載した。
その後、アンケート等で国民の多くが、このビットコインの法制化に反対しているかのような報道がされた。
ただ、蓋を開けてみると、仮想通貨ウォレット「Chivo」は、アプリ公開から3週間たらずでエルサルバドルのどの銀行よりも多くのユーザー210万人を獲得し、現在はエルサルバドルの全銀行の利用者数を上回る勢いで増加を続けている。
210万人とはエルサルバドルの人口の3分の1で、この利用率からも今回のビットコインの法定通貨化は、国民に支持されていることがわかる。
ちなみにエルサルバドルのビットコインATMの設置台数は世界第3位だ。
この法案がエルサルバドルで法制化される過程で、エルサルバドル国民というより、各国の中央銀行や国際機関等既得権益を守りたい勢力から、いろんな批判を浴びた。
ただ、今回の利用者数からもわかるように多くの国民に支持されている。
エルサルバドルでのこの状況を見て、通貨が弱く、インフレになっている新興国を中心に、同様の動きが広がっていくように思う。
そうすると、ビットコインの需要は今後も拡大し、一方でビットコインの供給量には制限があるので、ビットコイン価格は上がっていく方向ではないだろうか。