エルサルバドルのビットコイン法が議会で可決した。大統領はインフラ整備に90日を猶予を与えるが、ただちに発行するとのこと。
ついに、ビットコインが法定通貨として認められた。
これを受けてか、ビットコインの価格は12%ほど上昇した。
先日もこの件の記事を掲載したので、 参考にしてほしい。
エルサルバドルの現在の法定通貨は米ドルだが、今回新たにビットコインが法定通貨として追加される。
法案には以下の点が定められている。
- ビットコインに対するキャピタルゼイン税の免除
- ビットコインによる納税の許可
- 経済主体がビットコイン支払を受け入れる必要があること
また、3BTC(約12百万円)を投資した人エルサルバドルでの永住権を取得できるようになるという。
政府はビットコイン導入に向けて、ビットコインウォレットやビットコインから米ドルに即時に交換できるインフラを提供し、国民の教育にも力を注ぐ。
企業のリスクを引き受けるため、開発銀行の信託基金に1億5000万ドル(約165億円)相当のビットコインを保有する予定だ。
ビットコインの大きい買い需要がうまれる。
このように現実的に動き出している。
外国で働いている出稼ぎ労働者の送金がGDPの2割にのぼることから、ますは国際送金の需要が高まるであろう。
今まで法外な国際送金手数料を取られていたため、これが解消されただけでも国民は随分助かるのではないか。
この法律通過を受けて、同じ中南米の新興国が強い関心を示し始めた。
エルサルバドルと同じ社会構造をしているから当然といえば当然である。
海外の銀行も為替決済で関わるからこれから対応に追われるであろう。
一番の懸念点は、前にも買いたように、法定通貨の米ドルもビットコインも、エルサルバドル政府に通貨発行権がないから、自由に通貨供給量を増やせないとことである。
何か信用創造する仕組みを考えないと、エルサルバドルの経済成長は制限されるであろう。
次のエルサルバドル政府の打ち手に期待したい。