CryptoPunk5822がシリーズ最高額約27億円で売却成立した。
CryptoPunk5822は、上記画像のエイリアンをモチーフにしたもの。
CryptoPunksは全部で10,000あるが、エイリアンをモチーフしたものは9つしかない希少なものである。
今、OpenSeaの取引を見たが、一般的なCryptoPunksであれば、75ETH(約25百万円)くらいで取引されているので、エイリアンモチーフの5822は、約100倍の破格の値段ということになる。
同じシリーズの中でもこんなに違いがあるとは驚きである。
もともと、CryotoPunksは、無料で配られたが、5822は、直近では、2017年7月に最後に取引されており、その際の価格は8ETH、当時の価格で1,646ドル(約19万円)だった。今回が4年半ぶりの取引となった。
2017年7月に売却した人は、19万円の利益が出たが、27億円取り損ねたということだ。
多分、相当悔やんでいるであろう。
購入者はクラウド・ブロックチェーン・インフラストラクチャ企業のチェーン(Chain)のCEOディーパック・タプリヤル(Deepak Thapliyal)氏。
同氏は2月12日、「ラルバ・ラボ」独自のオンラインマーケットプレイスより「CryptoPunk 5822」を8,000 ETH(23,702,160.16ドル)で購入したという。
購入者は、こんな画像に、なぜ、こんな高値(最高額)で購入するのであろうか。
本当のところの理由はわからないが、企業のオーナーが購入したということ、その企業がブロックチェーンを構築する企業であり、独自のオンラインマーケットプレイスで購入したということから推測するに、企業のプロモーションの一環として購入したのであろう。
今回のように、最高額で入札し、それが、全世界でニュースになって流れることで、ブロックチェーンに関心のある世界中の人たちに自分の企業をPRできたということで、成功ではないか。
一旦は27億円という資金を拠出したが、別に27億円なくなったわけでもなく、その価値はまだ続いている。
TVコマーシャルを売っても世界全体のNFTの関心のある人たちには届かない。
通常の広告だと、27億円全部費用として広告会社に取られてしまうから、資産としてはブランド価値というものしか残らない。
今回は、全世界に広告ができて、かつCryptoPunksという資産は手元に残っている。
プロモーションという観点から見れば大成功ではないかと思う。
日本で、寿司ざんまいの社長が正月に初せりのマグロを最高額で競り落とし、話題になった時、なんでこんな高い値段でマグロを買うのだろうと不思議に思う人もいるだろうが、広告効果を考えれば安いものである。
それと今回の件は似ているのではないか。