Terraform Labs社のDo Kwon共同創設者は14日、暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)のエコシステムに関する「リバイバルプラン」を公開した。
Terraフォーラムへの投稿によると、Do Kwon氏はテラのコミュニティと開発者のエコシステムを維持することを最優先に、Terraチェーンのコードをコピーして再構築すること(「フォーク」と表現)を提案している。
Terraチェーンの再構築に向けたイセンティブを設けるために、新たに10億トークンを発行するというもの。
新しいトークンの配布案は以下の通り。
40%:USTが1ドルを乖離(デペッグ)した時点(@Binance)、より以前のLUNAホルダー(bLuna、LunaX、コントラクトで保有されたLUNAを含む)
40%:新規ネットワーク開始時のUSTホルダー
10%:Terraチェーン停止時点のLUNAホルダー
10%:将来の開発資金としてコミュニティプール
既にこの案で投票が始まっており、この提案は今のところ全員100%賛成ということになっている。
LUNAホルダーはみんな損しているから、当然と言えば当然であろう。
ここで一つ注意が必要だ。
いづれこの新トークンが再上場して売買された時に、このトークン価格が上がっているからといって購入したりしないことだ。
つまり、外部からこの新トークンに資金を入れないことである。
既にLUNAトークンは、既存のユーザーに返す資金が足らない状況であるから、新トークンになった時は、外部から資金がどれだけ投入されるかによって新トークンの価格が決まる。
外部から資金が入らなければ、この既存ユーザーは何も恩恵を受けない。
要するに外部から新しく資金を入れるということは、結果的に既存ユーザーを助けることに資金が使われるということであろう。
個人的にはこの新トークンの発行案は更に犠牲者を増やすだけの案のように思う。
既存ユーザーはリスクを取って結果損をしたのだから、これ以上犠牲者を増やさずに、損失を処理してほしい。